“合コン”、なんて期待に富んだ言葉なんでしょう。合コンについて考えてみまし
た。
「ねね、今度××で合コンがあるんだけど来ない?」と言われて即座にパス、と言 える人はいないでしょう。 合コンといえば会ったことのない新しい女性に出会えるチャンスです。会ったこと がない、ということはいくらでも自分に都合よく想像できるので、ぜひとも会って みたい、という気になってしまいます。 合コン当日にオシャレをしてきたりすると、「おっ、気合い入ってんじゃん」とか 言われそうなので、はやる気持ちを押さえて "いいほう" の普段着を着てきても、 万が一に備えてお気にいりの下着をつけてきたりするんですよね。万が一なんて起 こったためしがないのに。万が一ってなんだ? 合コンの醍醐味のひとつに、メンツが揃ったときに男女間に飛び交う値踏みの目線 というのがあります。 自分が相手の第一印象をルックスで決めているように、女性もこちらをルックスで 値踏みしています。この値踏みによって本日の合コンの期待度が決まります。「お っ!」となるときもあれば「あれっ?」となるときもあります。すでに、自分に都 合のいいように想像しまくって当日を迎えている人などは、こんなはずでは…、も うすこしなんとかなんなかったのか…、ふぅ〜…、という具合に腰の力が抜けて行 くのを味わっているかもしれません。急に用事を思い出して帰ってしまう人もいる でしょう。いないか。 消化試合となるか天王山となるかは人によって違います。
合コンも時間がたつにつれ、ひっつく即席カップル、というのが1組、2組とでき る場合があります。ひっつくのはそれはそれでいいことです。できることなら自分 がひっつくほうに回りたいと思うのも人情です。が、そう毎回毎回ひっつくほうに は回ることは不可能です。残りものの男として過すほうが多いわけです。 さてここで、今回の合コンを遅滞なく円滑に波風たてることなく終わらせるには、 残り物どうしこれからの時間をどう過していくかという問題があります。 女も残るくらいだから、たいていの場合ロクなものではありません[*1]。この女の扱い を我々専門家(誰だそれは)の間では敗戦処理と呼んでいます。残った女が危険な状 態にあるときは危険物処理と呼んでいます。残り物に福などないのはジンセイが教 えてくれました。もちろん残った自分にもロクなものではない、という判定が下っ ていることを忘れてはいけません。 このとき、男女同数だと残った男は一人で危険物に対処しなければなくなります。 たいへんです。テーソーの危機が訪れるかもしれません。残りものが美人でスタイ ルもよくテクニックもあって、後腐れもなさそうだとテーソーの嬉々ですが。そん なことはありません。これは公理です。 あとははしょりますが、合コンのときは ♂≠♀ がよい。という話でした。
[*1]: 自分もロクなものではないのです。 このとき、残り物の男女が同数だと、お互いロクなものでないけれど、 とは思いつつ、「担当」という概念が浮上します。あ。俺の相手はコイツか、 というように。 残り物の同性が複数だと、男同士、女同士で話をしてしまうこともあります。 でもそれではつまらない。 くっついているヤツらはそんなこと関係ないでしょうが、残ったほうとしては 面白くない。でも帰るわけにもいかない。 これがもし、残ったのが女1名男2名、だと女同士で話できませんから 残り物3人が楽しく時間を過すことができます。 男女の数が逆でも同じです。 くっつくヤツらというのは、男100人、女1人でもくっつくのです。 余るやつは、他にカップルが続々できあがっていっても、余るのです。 女性の含有率が 50% を越えても余るんです。 だからといって悲観してはいけません。 同時に相手できるのは1人だけです。 自分の気にいった人がいなければ、それはしかたがないことです。 |