27-DEC-1993
ひさしぶりに一人でドライブというものをした。 車を走らせるのが楽しい、という気分を味わった。 久しく味わっていなかったことだ。 アクセルとギヤシフトによって エンジンの力をタイヤが回転する力と速さに変換して車は走る。 ステアリングを操作することによって舵角が変わり車が向きを変える。 まったくあたりまえのことだが、自分の操作によって車が反応するというのが 楽しい。自分の走行イメージどおりに車が反応するとそれが嬉しい。 イメージと反応にズレがあったときは操作にフィードバックして修正していく。 走るにつれ、徐々にズレが少なくなっていくのがわかる。 慣らし中なのでエンジンの回転を3,000rpm以上回せないし、 3、4、5速では2,000rpm以下に落とせない。タコメーターを見ながら走る。 走り続けていると、タコメーターを見なくても、 フィーリングでどの辺の回転数か分かるようになる。 そういうことがわかっていくのが楽しい。習熟する喜びとでも言うんだろうか。 幌をしまって、フルオープンで走る。皮ジャンを着てニットキャップをかぶっている ので、冬の弱い日差しの中でも寒さは感じない。むしろ凛とした空気が心地好い。 空気の温度や匂いを感じながら走るのはとても気持ちがいい。 道路のちょっとしたアップダウンにも車がついていく。路面を舐めるように走る。 路面の感じをケツで感じながら走る。 ポンコツファミリアのAT、緩いサスペンションとはまったく違う世界だ。 実用一点張りで車を使っていた頃は、 用もないのに車に乗るヤツがいるから渋滞するんだ。と思っていたのだが、 走るのが楽しいという世界も存在していることを思い出した。 |