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97.05-1

どんなフネにするか。予算の問題もある。今後のセーリングスタイルを考えて選ぶ必要がある。

ディンギーの頃のようにレース主体で活動するなら、三浦半島にフネを置く必要がある。できれば相模湾側の三浦半島だ。相模湾の三浦半島沿岸では、日本一頻繁にレースが開催されているからだ。

レースを主体に活動するなら、勝てる艤装を揃えて、それを維持して、それから勝負だ。何人かのレースクルーも必要だ。

無理だ。

三浦半島に置くにはお金がかかる。それに加えて、レース用のセールを揃えるだけ大金が必要だ。セールだけで予算オーバーである。しかもセールは消耗品だ。

しかししかし。レースにも出ずに週末セーリングだけでは、1年もすれば、行けるところは行き尽くしてしまうだろう。フネを買った当初は頻繁にハーバーに来ていた人も、2年、3年と過ぎるうちに来なくなるのは、飽きたからだと思う。デイセーリングで同じようにハーバーの回りをうろうろしていると、必ず飽きる。これは保証する。

ではどうする。

といっても迷うことはできないのだ。レース艇を三浦半島で維持するなんてできないんだから。

いまのところ、200万円台のフネしか買えないのだ。200万台なんていったらちょっとしたディンギー用の資金みたいなものだ[1]。それでクルーザーを買おうというのだから、レース艇なんて無理。そんなフネにハイテク繊維でハイテクカットのセールを揃えたって無駄。

[1]:とはいえ、オリンピッククラスにもなったレーザーなら50万円もあればひと揃い買える。テーザーでも120万円くらいだ。470で200万円くらいか。49erでも200万円くらいかな。トーネードは200万円じゃ買えないだろうなあ。ドラゴンとかソリングだったら200万円どころの騒ぎじゃないね。

じゃあ決まった。クルージング主体だ。次の問題はどこに置くかだ。

クルージング主体なら、景色のいいところがいい。何年か前に神奈川県の三浦半島の先端の三崎から伊豆半島の石廊崎を回って、静岡県の沼津(重須)まで回航したことがある。そのときに通った西伊豆の景色は忘れられない。景色がでかいのだ。西伊豆は。

よしっ。西伊豆に置こう。西伊豆なら安い泊地もありそうだ。沼津付近のハーバーを見て回ろう。なんといっても現地に行ってみないことには始まらない。


さて、フネの予算も決まった。泊地の希望も決まった。でもどうやってフネを買って、どうやって泊地に置けばいいんだろう。


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