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はつ‐はな【初花】
  • その季節になって最初に咲く花。
  • その草木にはじめて咲く花。
  • 「はつざくら」に同じ。<季・春>
  • 初潮(ショチョウ)の異称。
  • 年ごろの娘。一七、八歳頃の少女。

    ひ‐まわり【日回り・向日葵】‥マハリ
  • キク科の一年草。北アメリカ原産。茎は長大で剛毛を生じ、高さ一〜二メートルに達する。夏、直径二○センチメートルに達する大形の黄色い頭花を開く。観賞用とし、また油料作物とし種子から油を採る。太陽を追って花がまわるという俗説があるが、実際にはほとんど動かない。園芸品種がある。日輪草。ひぐるま。<季・夏>
  • わが国の、気象衛星の名称。

    から‐くさ【唐草】
  • 唐草模様の略。源玉鬘「よしある―を乱り織りたるも」
  • ウマゴヤシの別称。
  • ―‐がわら【唐草瓦】‥ガハラ
  • ―‐もよう【唐草模様】‥ヤウ



    からくさ‐もよう【唐草模様】‥ヤウ
    織物・染物・蒔絵などで、蔓草(ツルクサ)のからみ這(ハ)う形を描いた模様。唐草。忍冬(ニンドウ)唐草・葡萄唐草・宝相華唐草・蓮華唐草など種類が多い。

    うま‐ごやし【馬肥・苜蓿】
  • マメ科の越年草。地中海地方原産。江戸時代にわが国に入り、多く海辺に野生化。匍蔔(ホフク)性。全草を肥料・牧草とする。苜蓿は本来、これに似て紫花をつけるアルファルファ(和名ムラサキウマゴヤシ)のことで、牧草として西アジアから輸入されたもの。唐草。コットイゴヤシ。

  • シロツメクサの俗称。<季・春>


  • 唐草ひとくちメモ

    唐草文様というと風呂敷の模様のひとつとしてイメージする方がいらっしゃると思います。しかし、唐草文様の意匠の多彩さは風呂敷のそれだけではありません。



    唐草文様とは、植物の茎や蔓(つる)が描く波状の連続文様のことです。また、唐草文様には、茎や蔓だけではなく、花や果実、動物などを絡めた文様もあります。英語ではarabesque(アラベスク)といいます。アラベスクには「アラビア風の意匠」という意味もありますので、英語圏の人にアラベスクと言っても「唐草文様」と理解してくれるかどうかはわかりません。

    唐草の「唐」には中国渡来、あるいは外国渡来という意味があります。そうです。唐草文様は海外から渡ってきたのです。

    この文様は紀元前13世紀頃のアッシリア時代に誕生したと考えられています。もちろんそれは、現在までに発見されている唐草文様の最古のもの、ということです。新しい発見があれば、起源はもっと遡るかもしれません。

    この文様はやがて西アジアから地中海世界に広まり、紀元前6世紀頃の古代ギリシャで初めて渦を巻く蔓草状のパルメット(棗椰子(なつめやし))唐草文様が誕生します。

    葡萄を絡めた葡萄唐草もギリシャ人が考えだしたと言われています。

    さて、それから一々書くと誰も読んでくれなくなるくらいの様々な事情を経て、日本に渡ってきます。5、6世紀の古墳時代の頃です。

    この文様は、着物の柄や刺繍、織物、螺鈿、彫り物等いろいろなところで使われましたが、庶民にの暮らしとは縁のないところで使われていました。貴族や武士、宗教関係の文様として使われていたのです。

    そして江戸時代に入って染め付けの磁器の柄として描かれるようになりました。有名なところでは、古伊万里染め付けの唐草文様です。ことここにいたってようやく唐草文様は庶民の文様となったのです。



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