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日付 1998年01月31日(土)

天気 晴れ 風向 西寄り 風力 5〜6 波高 -
行き先 係留のみ 出港時刻 ---- 帰港時刻 ----
乗員 2名


ターンパイクの上のほうには積雪のなごりがあった。スキー場への道みたい。伊豆スカイラインも積雪のなごりがあった。

ターンパイク大観山レストハウスの駐車場からの富士山

亀石インターからR19。大仁からR136/R414に入る。R136がR414と分かれてすぐの蕎麦屋に寄る。

この蕎麦屋は11:00から14:00までしか営業していない。美味くて人気の店というのは営業時間がわがままなことがある。人気の店は、営業時間に客が合わせてくれるので、店が客に媚びるこながないのである。わがままな営業時間の店を見たらもしかしたらそれは大当たりの店かもしれない。

そんなわけでこの蕎麦屋にはいつか入りたいと思っていたのだ。やっと入れた。しかし、残念ながら味は俺の好みではなかった。好みではなかったけれど、きちんと美味しくいただきました。黒い蕎麦が好きな人はこの店がお勧めです。店の雰囲気、サービスともに満足できたし。天ざる1700円。

ところで天ざるには野菜のてんぷらは野暮だと思う。エビ天2本。これでじゅうぶんだと思うし、このほうが絵的にも粋だよね。

天ざるに天ツユを出す店もあるけど、これも野暮だと思う。天ざるの天麩羅は蕎麦と同じに蕎麦ツユで食べたい。それが蕎麦やの天麩羅というものだ。エビ天の先のほうを蕎麦ツユにちょっと浸してサクッと一口食べる。残りを皿に置いて、わさびを蕎麦の上に乗っけて、ちょっとたぐってズズッと食べる。エビの甘味が後味を引いていて、天麩羅で口の中が油になったところを、ツルっとした蕎麦が流れ込む。コクとさっぱり感が一体となってとても美味い。

天ざる(天もり)を食べるときはワサビはツユに溶かないほうがいいと思う。ワサビは直接蕎麦に乗せて味わったほうがいいと思う。

話がそれてしまったけど、ここまできたらついでなので、私の蕎麦の食べ方を。

  1. 蕎麦だけ2,3本食べてみる。蕎麦そのものの味を楽しむ。蕎麦の風味が鼻腔や口腔にひろがるのを楽しむ。風味があまり広がらない蕎麦もあるが、それはそれで楽しむ。

  2. 蕎麦を箸ですくって、下半分だけ蕎麦ツユに浸して食べる。ここで蕎麦ツユの味の濃さを見る。薄ければ次はたっぷり浸してから食べればいい。濃い蕎麦ツユを作ってくれる店は少ないけれど、そういう店で蕎麦ツユをちょっとだけつけて、すすって食べると、ひとすすりする間に蕎麦の味、蕎麦とツユの味の2種類を楽しめる。薄い蕎麦ツユがまんべんなく蕎麦にからんでいる、というよりも濃い蕎麦ツユがちょっとだけ絡んでいるほうが私の好みだ。

    すする、と言えば、このすすり感も蕎麦の大事な楽しみのひとつだ。ツルっといくときの唇に感じるあの感じも蕎麦の味だと思う。モサっとしてるのはがっかりだよね。

    蕎麦を箸ですくうときに、ちゃんと盛ってある蕎麦屋なら、一口ぶんを気持ちよくすくえるけど、蕎麦が絡んじゃってしまって箸を空中高く持ち上げないと蕎麦が離れない店もある。そういう店はもうそれだけで気が利かないな、と思ってしまう。先日入った店(名の通った店の支店)がそうだった。その店にはそば粉がどうしたとか、水がどうしたとか能書きたっぷりのパンフレットがテーブルに置いてある。そんなに気を配って作ってるなら、盛りつけも気を配ってほしい。客が気持ちよく食べられるように盛る、というのも蕎麦屋として大事なことだと思う。

  3. 2.のフィードバックを元に今度は蕎麦ツユを加減して食べてみる。

  4. 蕎麦にワサビを乗せ食べる。

  5. ワサビとツユの塩梅をフィードバックして食べる。

  6. 薬味のネギを蕎麦ツユに入れ、ネギとツユの塩梅を楽しむ。

  7. 他に薬味があれば、それも楽しむ。

  8. 蕎麦、蕎麦ツユ、薬味をいろいろ楽しんでいるうちにもりそば一枚くらいはあっというまに食べてしまう。

  9. 蕎麦を食べ終えてしまったら、最後に蕎麦湯を楽しむ。

話はどんどんそれるが、蕎麦屋でもりそばを肴に一杯やってると、蕎麦がくっついてしまって困ることがある。そういうときは蕎麦に酒をかけてほぐすといい。酒飲みしかやらない蕎麦の味も楽しめる。

蕎麦屋の肴といえば、「抜き」というのがある。天麩羅蕎麦の抜きは、天麩羅蕎麦から蕎麦を抜いたもので、天麩羅と汁を楽しむものである。これがけっこういける。天麩羅の衣がふやけて、汁を吸ってモロモロになってしまったのがまたいいんである。このモロモロになったのを肴にお酒を飲む。スープをつまみに呑む、って感じかな。これがけっこういける。ホントお酒に合うよ。ただし、ダシの効いた美味しい汁の店じゃないとだめだけど。私は抜きではなくて、天麩羅蕎麦を頼んで、天麩羅と蕎麦を食べてから汁を肴にお酒を1合くらい飲むんだけどね。あんまし粋とはいえないと思うけど、こないだ汁の美味い店をみつけたので、この呑み方、けっこう気に入ってます。

やっとこさ閑話休題

安良里に到着し、テンダーで唐草へ。
テンダー操船中
 

今年初めてなので、フネに酒を掛け、自分達が飲んで、海にまく。昨年の安全な航海に感謝し、今年の安全を祈願する。CPスタイルの初乗りの儀式だ。

風は西よりが10メーターオーバーだ。湾内でエンジン付のテンダーを操っていても流され方がすごい。

出航はせずにキャビン内でくつろぐ。

15:00に帰る。

うちの近所のラーメン屋で夕食。ここはギョウザが美味い。具がプリップリしてる。


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