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1999年初乗り。田子港

日付 1999年02月07日(日)

天気 快晴 風向 南西 風力 2〜3  波高 1.5-2.0
行き先 田子港
出港時刻 0820 寄港時刻 1140
乗員 2名


0520小田原発。当然だがまだ暗い。日出は0630頃だ。

0710安良里着。寒い。いくら安良里でもこの時間はさすがに寒い。


冬の泊地。青空が綺麗


テンダーで唐草へ。テンダーは全数揃っていた。冬だし。寒いし。みんな来てないのかな。自前のテンダーの人はわからないけど。

初乗りの儀式。

船にお神酒をふりかける。海にも撒く。残りのお酒を自分のコップに注ぐ。女房のコップにも注ぐ。そのお酒を半分飲んで、残りの半分を海に撒く。バウとスタンで執り行った。そのあとセールとエンジンにお酒を置いて手を合わせた。

艤装。

前回強く締めていたグランドパッキンを緩める。

エンジン始動。0741。

テンダーを岸壁に戻し、0820安良里港出港。

松崎まで行こうかと思ったが、港の外に出たら寒い。波、うねりもけっこうある。波高が2メートルはある。

めげた。

田子にする。

横抱きさせてもらおうとアテにしていた作業船が、今日は入ってない。前回係留した岸壁には漁船がとまっていた。その後ろがあいているので、そこに横付けすることにする 。

水がとても綺麗。港の底がはっきり見える。

係留完了。0920。

田子に係留すると、安良里よりも揺れる。引き波なのか、外から入ってくる波なのか。

秋口くらいに来たときは、ダイバーを乗せたボートがひっきりなしに港に出入りしていた。このボートは、港内でもあまり減速しなかった。引き波がうるさかった。

今日はさすがにダイバーの姿は少ない。ボートの往来が少ないし、そのボート上にも3、4人くらいしか乗っていない。乗っている人は黒のドライスーツだ。

今日の田子は静かな港だ。

女房に熱い紅茶を入れてもらって、すこしあったまる。キャビンの中は、窓ごしに太陽が当たってあたたかい。ラジオを聞きながらソファーに横になる。ウトウトしてしまう。

休日の朝、自分の布団で、ゆっくり朝寝をするのは楽しいが、わざわざ早起きして、こんなところでウトウトするのは悪くない気分だ。

田子出港。1040。

風が上がっている。波も大きくなってきた。が、追っ手なのでラクだ。

安良里着。1140。

テンダーを取りに行ったら、テンダーが減っていた。その後誰か来たみたい。

テンダーを曳航して係留場所に戻る。

解装。

グランドパッキンを緩めていたので、水が入ってきている。これはおりこみ済みだ。ここから締める。締めて水が落ちなくなったところで、ロックナットで固定。

海洋生物が船底、特にキールの先端とその角付近に付着している。野球のボール大のが数個見える。ハルにも付いていた。それはテンダーのパドルでこそげ落とした。他のフネにもついている。ウチのよりもっとついているのもある。水が綺麗なのでなんでも見えてしまう。


冬の安良里の街


さて、今日はどこのお風呂に行こうか。大沢温泉がいいか、なぎさの湯がいいか、うぐすの湯がいいか、ホテルニューオカベがいいか。それぞれ一長一短なのだが、今回は大きなサウナと露天ぶろに魅力を感じてオカベにした。ここはハンドタオルをくれて、バスタオルを貸してくれる。値段は1000円。風呂上がりに畳の部屋で休むことはできないので、風呂上がりはロビーのソファーで休むことになる。ビールもない。

オカベの露天風呂が気持ちよかった。顔にあたる冬の風が気持ちいい。

サウナは時間が早かったせいか、はじめのうちはちょっとぬるかった。

グランドパッキンをチェックしにフネに戻る。1500。漏れを確認するために下に敷いたティッシュが濡れている。漏ってる。もう少し締めないと。

よかった。戻ってきて。

少し締めて、様子を見る。漏る。もう少し締めて様子を見る。漏る。もう少し締める。5分たっても1滴も漏らなかった。もし5分で2cc漏ったとして、1時間で24cc。1日で576cc。10日で約6リットル。20日で12リットル。1カ月で18リットル。多めに見て20リットル。倍だとしても40リットル。これなら万が一漏ったとしても、あと一月以上は大丈夫だろう。

1530にフネを出る。

さて何を食うか。と思っているうちに、アテにしていた店が次々と休みだったので、小田原まで戻ってきてしまった。小田原の魯風人で晩御飯。ここのシチューはソースのように、具に掛けてある。丼に入ったシチューよりも皿にもってあるシチューのほうが私は好きだ。このタイプのビーフシチューを昔静岡に住んでいた頃に、よく作ったものだ。


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