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戸田経由で安良里へ

日付 1999年03月13日(土)

天気 曇り 風向 北西〜北北西 風力 1  波高 0.5
行き先 安良里沖
出港時刻 1300 寄港時刻 1400
乗員 2名


きょうもゆっくり出る。家を出たのは0845。早く行っても朝の海は寒い。

修善寺まで来て、ふと思い、今日は県道18号で戸田経由で行くことにした。

達磨山から戸田峠。この峠からみた戸田の景色はすばらしかった。大きなスケールで迫る山々と、遠くに見える箱庭のような戸田の港が春がすみにけむって見えた。


戸田峠から戸田港


だれしも車をとめたくなるポイントらしく、こじんまりした駐車場がある。

戸田峠から下っていく道は、急で曲がりくねっている。が、道は2車線のなので、対向車に神経を使わなくてすむ。快適だ。

800メートルくらいの高度差を一気に降りる。

戸田の港に着いて、名物高足ガニのお店を覗いてみた。大きないけすに高足ガニがうじゃうじゃいた。水槽からはみ出るくらいたくさんいた。


高足ガニでいっぱいの水槽

せっかく戸田に来たので、高足ガニを食べようかと思ったが、定食一人前5,500円だったので、値段にビビってやめた。今度お金があるとき(そんなときはあるのか?)にたべてみようと思う。今度いつ戸田にくるんだろうか。そのときはお金があるんだろうか。そう考えると私は一生高足ガニを食べずに死んでいくのかもしれない。

県道18号で戸田まで来たが、土肥へは県道17号で向かう。また登りだ。戸田から小土肥までの海岸線は絶壁が続く。

小土肥で、象牙美術宝庫というところに寄ろうかと思ったが、入場料が1,000円というので、見送ることにした。ここで1,000円使うよりも、その1,000円は昼飯に回したほうがいいと思ったからだ。象牙にそれほど興味のない人間にとって、1,000円は高い。たぶん入場料が600円くらいまでなら入ったと思う。

土肥の町に入って、国道136号に合流。ここからはいつもの道だ。

おなかがすいてきたので、安良里の宝市場の食堂で昼食。ここは1,500円で海の幸食べ放題、というのをやっている。すでに中年の私は、「食べ放題」でモトが取れるとは思えないので、1,200円のひもの定食とビールにした。女房は1,500円の煮魚(かさご)定食にした。

干物定食の干物が固形燃料の小型の七輪の上に乗って出てきた。自分で焼く、という演出だ。しかしこれはいただけない。干物にロウの香りが移るし、こんな貧相な熱源で魚を焼いちゃいかん。土産物屋の入り口では、炭火で干物を焼いて試食させているのだから、食堂のほうも、ちゃんと炭火でしっかり焼いてほしい。演出よりも味で勝負してほしい。ここらの干物は普通に焼いたって旨いんだから。

女房の煮魚定食は旨かった。

戸田経由だと小田原安良里間は110キロ。普通よりも20キロ余計にかかる。


港についたら、テンダーが4ハイ揃ってた。誰も来てないんだろうか。と思ったら、自前のテンダーで来てる人が3組いた。

エンジン始動1320。前回トラブルがあったので、エンジンがすんなり回って安心した。

女房と係留ロープの扱いを練習。係留場所に浮かべたまま、レッコ、回収、係留をくり返し練習する。

しばらくエンジンを回すが、問題なし。

エンジンカットして、係留場所で昼寝。

1500に港を一回りしてエンジンの様子をみる。問題なし。出港。1540まで港外を走る。波なし。風は北北西。でも、大きな風の向きは東寄りだ。それが地形に影響されて北寄りや西寄りの風も吹いている。

エンジン問題なし。エア噛みしても、正しく処理してあれば、その後に影響を与えないというのを理解し、経験し、学習した。

1600帰港。

船底についている野球のボール大の海藻を取る。取れるとこだけ。キールにもついている。前回よりあきらかに増えている。

潜ろうと思って、昨日、度付の水中マスクを買ってきたんだけど、寒いので結局やめた。

1650安良里発。いつもの道で小田原へ。


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