【目次】 【戻る】 【次へ】



日付 1999年03月26(金)

今日は私の誕生日だ。唐草で誕生パーティをすることにした。

女房がおつまみ用の弁当を作ってくれた。

天気が悪そうだが、そんなに強くは降らないだろう。でも念のためいつものトートバッグではなくて、雨に濡れても大丈夫なHOODのバッグで行く。

R1-R135-熱海-R80-R136といういつものコース。山伏峠は濃霧。船原峠は大雨。

2130安良里着。安良里は小雨というより、粒の大きい霧という感じ。視程も思ったより悪くない。外に出てもあまり濡れなかった。

唐草のキャビンを電池ランタンとガスランタンで明るくして、ワインで乾杯。ハッピーバースデー。

もう夜は遅い。すでに寝ているフネもあるだろう。静かな場所で静かに過ごす。時間が流れているんだろうか。止まっているのかも。

2330就寝。



霧のセーリング

日付 1999年03月27(土)

天気 曇り時々雨 風向 南西 風力 1〜2  波高 1.0〜1.5
行き先 駿河湾内沖
出港時刻 0915 帰港時刻 1110
乗員 2名


8:00起床。キャビンから出てみると、外は霧だった。安良里の山が霧にけぶっている。



霧の安良里港その1


昨日の残りとバナナ、それにカップスープの朝食。

0915出港。海上にも霧がある。ということは風がないということだ。普通に考えれば。しかし、これは霧ではなくて雲の底かもしれない。海抜0メートルの雲の底ならこの霧は風が吹いても晴れないかも。


霧の安良里港その2


艤装して出港準備。

港内を出て、安良里のちょっとした湾を抜けると何艘かの漁船が操業していた。ということは、このあと濃くなる霧ではないのかな。南は萩谷崎まで見えるし、北は米崎の先まで見える。安良里から萩谷崎はほぼ5マイルである。

霧が濃くなると恐い。なにも見えなくなる。マストも見えなくなることすらある。

霧が濃くなっても帰れるように、GPSを安良里沖のポイントに設定しておく。このポイントに270度プラスマイナス60度でアプローチすれば暗礁や岩の心配ナシで安全に帰港できる。

とりあえず沖出しする。風がそこそこあるので、セールアップ。今年初めてのセールアップだ。風速はほぼ6ノット。唐草がフルジェノア、フルメインで走れる風域だ。

このくらいの風なら、ということで、女房に舵を渡し、帆走での舵取りの練習をしてもらう。テルテールの見方。ヘルムスマンの目のくばりかた。テルテールの動きと舵の動かす方向と関係を教える。

ヘディングだいたい300度、速度2.5ノット前後で進んで行く。アビームよりやや上らせたくらいだ。

うねりが大きくなってきた。うねりのピッチが短い。微風でこのタイプのうねりは、船酔い酔いのパターンだ。案の定船酔いが始まった。2度吐いた。今年初吐きである。

風が落ちてしまった。ここまで風が落ちる初心者では帆走できないだろう。といって、レースでもないのに、この風で帆走することもない。ジェノアを巻いて機帆走で帰ることにする。

そこそこ風があっても霧が晴れなかったということは、夏の霧のような低いところの霧じゃなくて、これはもっと大きいスケールでの霧かもしれない。でも視程はけっこうあったので、霧という気象ではないのかもしれない。

帰港して、係留場所につける。テンダーはあとで取にいくことにした。というのはしばらくフネで休もうと思ったからだ。

風がないので、ラクラク係留。

解装はあとにして、とりあえず一休みしようとキャビンに戻ったら、雨。

よかった。帰ってきて。

雨が上がるまで、ラジオを聞きながらキャビンで横になる。横になっていたら、眠ってしまった。

目がさめるとデッキをたたく雨音が小さくなっていた。そのまま横になって、ラジオを聞いている。

雨が上がった。

解装。

解装してセールを畳み終わって、ブームカバーをかけたころに再び雨。

キャビンで雨が上がるのを待つ。

雨が上がったので、テンダーを取りに唐草のエンジン始動。

漁協の前に唐草を接舷、荷物を下ろして車に積む。

テンダーを引いて係留場所へ。

唐草を係留し、最後のチェックをして、テンダーで戻る。

1600頃安良里発。

土肥の楠の湯へ。ここは、前回連れてきてもらって、とても気に入ったのだ。やはり温泉は濃いのがいい。それに安いのもいい。

先客は一人。

露天風呂でゆっくり。ゆったり。ふ〜、ごくらくごくらく。

1700過ぎに楠の湯を出る。

伊豆スカイラインは霧だと思うので、R1で帰ることにする。R136からR1、箱根新道コース。だいたい92KM。伊豆スカイラインコースとあんまり変わらない。

箱根峠付近は霧だったが、あとは比較的すんなり走れた。R136の一部は混んでいたが、まあしかたない程度。


今回使ったお金は、有料道路代が:約2,000円。コンビニ:約2,000円。風呂:約1,000円。合計5,000円。ガソリン代も入れると約7,000円ってところか。これに夕食1回約3,000円を加えると、大人二人が一泊二日遊んで1万円。やはりヨットはお金のかからない遊びだ。機走で使う軽油代なんて2時間で100円くらいなものだし。あとは風で走るんだからタダ。しかもホントのクリーンエネルギー。


【目次】 【戻る】 【次へ】