今日は私の誕生日だ。唐草で誕生パーティをすることにした。 女房がおつまみ用の弁当を作ってくれた。 天気が悪そうだが、そんなに強くは降らないだろう。でも念のためいつものトートバッグではなくて、雨に濡れても大丈夫なHOODのバッグで行く。 R1-R135-熱海-R80-R136といういつものコース。山伏峠は濃霧。船原峠は大雨。 2130安良里着。安良里は小雨というより、粒の大きい霧という感じ。視程も思ったより悪くない。外に出てもあまり濡れなかった。 唐草のキャビンを電池ランタンとガスランタンで明るくして、ワインで乾杯。ハッピーバースデー。 もう夜は遅い。すでに寝ているフネもあるだろう。静かな場所で静かに過ごす。時間が流れているんだろうか。止まっているのかも。 2330就寝。
霧のセーリング
8:00起床。キャビンから出てみると、外は霧だった。安良里の山が霧にけぶっている。
昨日の残りとバナナ、それにカップスープの朝食。 0915出港。海上にも霧がある。ということは風がないということだ。普通に考えれば。しかし、これは霧ではなくて雲の底かもしれない。海抜0メートルの雲の底ならこの霧は風が吹いても晴れないかも。
艤装して出港準備。 港内を出て、安良里のちょっとした湾を抜けると何艘かの漁船が操業していた。ということは、このあと濃くなる霧ではないのかな。南は萩谷崎まで見えるし、北は米崎の先まで見える。安良里から萩谷崎はほぼ5マイルである。 霧が濃くなると恐い。なにも見えなくなる。マストも見えなくなることすらある。 霧が濃くなっても帰れるように、GPSを安良里沖のポイントに設定しておく。このポイントに270度プラスマイナス60度でアプローチすれば暗礁や岩の心配ナシで安全に帰港できる。 とりあえず沖出しする。風がそこそこあるので、セールアップ。今年初めてのセールアップだ。風速はほぼ6ノット。唐草がフルジェノア、フルメインで走れる風域だ。 このくらいの風なら、ということで、女房に舵を渡し、帆走での舵取りの練習をしてもらう。テルテールの見方。ヘルムスマンの目のくばりかた。テルテールの動きと舵の動かす方向と関係を教える。 ヘディングだいたい300度、速度2.5ノット前後で進んで行く。アビームよりやや上らせたくらいだ。 うねりが大きくなってきた。うねりのピッチが短い。微風でこのタイプのうねりは、船酔い酔いのパターンだ。案の定船酔いが始まった。2度吐いた。今年初吐きである。 風が落ちてしまった。ここまで風が落ちる初心者では帆走できないだろう。といって、レースでもないのに、この風で帆走することもない。ジェノアを巻いて機帆走で帰ることにする。 そこそこ風があっても霧が晴れなかったということは、夏の霧のような低いところの霧じゃなくて、これはもっと大きいスケールでの霧かもしれない。でも視程はけっこうあったので、霧という気象ではないのかもしれない。 帰港して、係留場所につける。テンダーはあとで取にいくことにした。というのはしばらくフネで休もうと思ったからだ。 風がないので、ラクラク係留。 解装はあとにして、とりあえず一休みしようとキャビンに戻ったら、雨。 よかった。帰ってきて。 雨が上がるまで、ラジオを聞きながらキャビンで横になる。横になっていたら、眠ってしまった。 目がさめるとデッキをたたく雨音が小さくなっていた。そのまま横になって、ラジオを聞いている。 雨が上がった。 解装。 解装してセールを畳み終わって、ブームカバーをかけたころに再び雨。 キャビンで雨が上がるのを待つ。 雨が上がったので、テンダーを取りに唐草のエンジン始動。 漁協の前に唐草を接舷、荷物を下ろして車に積む。 テンダーを引いて係留場所へ。 唐草を係留し、最後のチェックをして、テンダーで戻る。 1600頃安良里発。 土肥の楠の湯へ。ここは、前回連れてきてもらって、とても気に入ったのだ。やはり温泉は濃いのがいい。それに安いのもいい。 先客は一人。 露天風呂でゆっくり。ゆったり。ふ〜、ごくらくごくらく。 1700過ぎに楠の湯を出る。 伊豆スカイラインは霧だと思うので、R1で帰ることにする。R136からR1、箱根新道コース。だいたい92KM。伊豆スカイラインコースとあんまり変わらない。 箱根峠付近は霧だったが、あとは比較的すんなり走れた。R136の一部は混んでいたが、まあしかたない程度。
今回使ったお金は、有料道路代が:約2,000円。コンビニ:約2,000円。風呂:約1,000円。合計5,000円。ガソリン代も入れると約7,000円ってところか。これに夕食1回約3,000円を加えると、大人二人が一泊二日遊んで1万円。やはりヨットはお金のかからない遊びだ。機走で使う軽油代なんて2時間で100円くらいなものだし。あとは風で走るんだからタダ。しかもホントのクリーンエネルギー。
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