下田クルージング(復路)
引き波に揺られて何度か目が覚めた。 まだ外は真っ暗だけど、漁船か釣り船か、エンジンをかけている。 0530横抱きさせてもらっているお隣さんのエンジンがかかった。6時出港と言っていたが、早まったのか。起きてデッキに上がるとお隣さんは出港準備完了だった。 早速こっちもエンジンをかけて、横抱きをはずす。 朝の空気がすがすがしい。ついでなので下田港を一回りする。 一回りして戻ってきたら、SAKURAの内側のフネも起きていた。再係留する。 いろいろとお話する。 朝食をとる。 一休み。 橋さんは1050くらいに伊豆急下田に来る予定。陸に上がって、写真を撮りながら待つ。
今日もいい天気だ。 隣のフネの待ち人も橋さんと同じ電車でくるみたいだ。 隣のゲストは来た。でも橋さんはこない。ううう。迷ってるのか。 陸に上がっていたが、隣のフネが出港するというので横抱きをはずすために唐草に戻る。お隣さんに「きっと迷ってるんだよ」と慰められる。 横抱きをはずれて、しばらくウロウロして待ってみることにする。お隣さんと同じ電車で来ていることは確かなのだ。携帯で確認しているのだ。そうだ。携帯でかけてみよう。呼び出し音は鳴るが出ない。橋さんの携帯は通じないことが多い。呼び出し音がなっても通じる確立は5割くらいか。 携帯を切って、しかたがない、また横抱きさせてもらって待つか、というときに、岸壁に橋さんの姿が。やっと来た。 係留しないで、飛び乗ってもらった。 11:30出港。 港内でもけっこう風を感じる。これは港の外は吹いてるぞきっと。 南風だ。ほぼその方向に向かって機走で港を出る。風に押されてスピードが出ない。 測ってみたら風速は18ノットあった。 堤防を越えてからセールアップ。この風だとメインはツーポンリーフで唐草は適正パワーだ。女房に舵をまかせ、風上に向けていてもらう。私がマストについて、橋さんにホイストしてもらう。 ツーポンでメインを上げて、ジェノアを半分くらい出して走る。いい感じだ。機走よりもずっと安定する。 来たコースは岸寄りなので、この風ではちょっと怖くて通れない。神子元の外側を回ることにする。 ジェノアを巻いているので、それほど上れない。 神子元の外側を回って鰹島をめざす。 タックして1330神子元回航。 風が落ちてきたので、ツーポンからワンポンにする。 さらに落ちてきたので、フルジェノアにする。 クロスよりやや落として走る。このままなら鰹島回れそうだけど、風が振れたらツータックだ。でもまあ風に合わせて走ろう。クルージングなんだし。
橋さん、デッキで昼寝。 女房はキャビンで昼寝。 風が時々上がって、オーバーパワーになる。2人とも寝ているので、やさしく走らせる。 1430石廊崎通過。 風が振れた、やや落として鰹島を目指す。がまた振れた。 鰹島手前でタック、タック。 1500鰹島回航。 次は三ツ石崎を目指す。 風が落ちてきた。 艇速が3ノットくらいになったところで、エンジンスタート。機帆走。もっと早い時間だったら、まだまだセーリングできるんだけど、今日は出港が遅かったので、少し急いでいるのだ。 1545三ツ石崎回航。 1640波勝崎回航。 雲見を回ったあたりで、艇のバランスに気がつく。 スタンをちょっと引きずっている。バウへ移動して、舵を持ってる橋さんに速度をチェックしてもらう。 確かに速度が上がったということなので、さらに重心を下げて、揺れも少なくするためにキャビン内に降りて、バウのバースにねころぶ。これで安良里到着が10分くらいは早くなるかも。 だいぶ太陽が傾いてきた。 ワッチを強化するために、田子島あたりで、キャビンから出る。 日が沈むのと安良里港入港の競争だ。
1840安良里港係留完了。 橋さんを漁協前の岸壁で下ろし、そのまま我々は係留場所へ。 橋さんが宿探し。我々は片づけ。でもすぐに暗くなってしまったので、片付けは途中まで。 宿がなかなか取れなかったようだが、なんとか宇久須の民宿を取ってきてくれた。 宿が決まったので、安心して温泉へ。 うぐすの湯で入浴と食事。食事は、ひもの定食。 2200宇久須の民宿「浜見」着。 とてもくつろいだ気持ちで、ビールを飲む。 2230就寝。
0630起床。宇久須の浜を散歩。朝の浜辺は気持ちいい。 0730朝食。 唐草に戻って、片づけと掃除。 0945安良里発。 今日は混むだろうと覚悟していたが、上りは混んでいなかった。下りが悲惨。伊豆スカイラインの下りの料金所から箱根ターンパイクの料金所まで全線渋滞。気の毒なくらいの渋滞だ。その逆方向を我々は快適に走る。 1210小田原着。 翁貴庵で蕎麦。うまい。ここは小田原で一番の蕎麦屋だ。私がいままで行った蕎麦屋の中でもトップ3に入るくらい美味い、というか完璧に私好みの蕎麦屋だ。
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