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土肥港で給油と第二広洋丸

日付 1999年07月11日(日)

天気 曇り 風向 北北西〜西南西 風力 0〜2  波高 0.5〜1.0
行き先 土肥沖
出港時刻 0730 帰港時刻 1140
乗員 2名


テンダーがなかった。好丸で唐草まで送ってもらった。

好丸は大きい。小型船舶最大の20トン船だと思う。

船長の名前を聞き忘れてしまったが、実に巧い操船だった。

好丸のバウから唐草のトランサムに乗り移り、好丸をお隣のHAYAKAZEさんとの間にぴったり入れて、荷物を下ろし、手で唐草をたぐりながら、あの狭い水路を送る。好丸の喫水が浅いので、そのまま係留ロープの上を通過していった。

にこにこと優しい船長さんだった。

朝食をとってから0730出港。

今日から新しいGPSを使う。マゼランの315だ。これだと移動距離も表示される。これからは総航海距離が何マイルというのがログできる。今まで使っていたマゼランのパイオニアはバックアップとして使う。GPSが2台あるとかなり安心だ。GPSは高性能(GPSの性能なんてどれも同じようなものだから、高機能と言うべきか)なのを一台持つよりも、予算を下げて2台持ったほうが安心だと思う。

風は無風。


おだやかな海と黄金崎


来週は新島に行きたいと思っている(2台のGPSにウェイポイントは既に入力済みだ)ので[1]、軽油を満タンにしておきたい。港の近くにガソリンスタンドがある土肥港に行って給油しよう。

[1]:新島行きは、天候不良のため中止した

先週の雨のせいで、海にゴミが浮いている。けっこう大きい流木もあるので、気をつけなければならない。

GPSが表示する間隔が短い。以前のにくらべるとだいぶ短い。

だいたい4.Nノットからまれに6ノットを越える。同じエンジンの回転数で海況も同じで1ノット近く変わった。このことから、沖よりの下げ潮で向かい潮になって、岸よりでは反流で押されていると推測される。

廻り崎沖に干出岩がある。これが怖い。岸からかなり離れたところにあるので、岸沿いを走っていると、突然泡立つ海面を見て驚くことがある。とても恐ろしい。

今は、潮が下がっているので、頭を出している。この干出岩の沖100メートルくらいの地点でGPSのウェイポイントに直接入力した。この方法なら、チャートを読み間違えたりGPSの入力を間違えたりすることがない。自分がいるその地点をGPSからダイレクトにウェイポイントとして入力しているからだ。

0900土肥港着。

距離6.7NM。約1時間半で6.7マイルということは、平均時速4.47ノット。港でうろうろした時間もあるので、実質的にはもっと速いはずだ。

前回来たときと同様に潮が引いているので岸壁が高い。これでは接岸して素早く岸に上がれない。作業船に横抱きさせてもらう。

係留完了。

この場所は港の入り口からそのまま波が入ってくる。揺れる揺れる。

女房をフネの留守番にして、軽油とビールを買いに土肥の町に出る。その途中でトイレ。港には必ずトイレがある。

缶ビールのロング缶と軽油を15L買った。

給油時のアワーメータは235.8H。燃費は約1.6時間/リッター。1時間に0.625リッター消費。

ビール飲んで一休み。

給油。

1005土肥港出港。

風が出てきた。北北西くらいか。メインセールアップ。俺がマストについて、女房が舵と、ハリヤードの弛みをとる。

この方法はなかなかよし。

風は最大で6ノットから8ノットというところか。

気持ちのいい帆走だ。この風域だと唐草は、2名乗艇で、フルジェノア/フルメインで快適に走れる。

エンジンカットして、風だけで走り始めたときのこの感じはヨットの快楽のうちの大きな楽しみだ。

30分くらいしたら、風が落ちてきた。

ジェノアを巻いて機帆走。


引き波に追われる


1140安良里着 距離136.NM。

テンダーを取りにいったら、なかった。テンダーを借りてる人をさがして、のせていってもらうことにする。

事情を話してお願いする。後片付け後に迎えにきてもらうことになった。

片づけ終了後に雨。キャビンの中で待つ。片付けが終わった瞬間に雨だった。ザーザー来た。

しばし待つ。

小降りになったので、デッキに出ると、テンダーをお願いしていた人がこちらに向かっていた。グッドタイミング。

荷物を降ろしてテンダーに乗り移る。

フィーリング285のオーナーで、以前は横須賀に置いていたという目黒在住の人だった。ポリタンに水を汲むついでがあったそうだ。すみませんお名前を忘れてしまいました。

ブラッツキャットへ食事。

ブラッツキャットに行ったら、マスターに第二広洋丸の藤井さんを紹介してもらう。夫婦と娘さんでブラッツキャットに来ていた。安良里と田子のはなしを大いにうかがう。 藤井さんは第二広洋丸のオーナーであり、船長である。私が知っているフネのオーナーの中では最大の大きさのフネのオーナーだ。


藤井さんの第二広洋丸


ブラッツキャットを出てから、田子の一番岸壁に係留してある第二広洋丸を見に行った。大きい。すごいなあ。乗せて欲しいなあ。

土肥の楠の湯。

R136-R1で帰る。それほどの渋滞なくウチに帰れた。


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