岩地沖にアンカリング99
前夜より中川さん小田原泊。 0415頃起床。中川さんのインテグラで0450時出発。R1-箱根新道-R136-船原トンネル-安良里のコース。船原トンネルの通行料が200円になっていた。260円の値下げだ。うれしい。このコースだと有料道路料金が箱根新道250円と船原トンネルの200円で合計450円。ただし帰りは修善寺道路と伊豆中央道で600円余計にかかる。でも往復で1500円だ。 0700安良里着。 協同丸(テンダー)は2ハイ残っていた。中川さんが車を駐車場に回しているあいだに、テンダーに荷物を積み込む。 中川さんが戻ってきたので、テンダーで唐草へ。すかさずテンダーを返しにいく。 返したら、エムリ(唐草のテンダー。アキレスの二人乗り手漕ぎのゴムボート。上州屋で購入)を取りに倉庫岸壁へ。倉庫岸壁には大型の漁船が横付けしていた。その後ろに横付けする。漁船はメンテナンスのようだ。3時頃もどったら、作業を休んでアイスを食べていた。夏だなあ。 エムリを倉庫から出してきて浮かべ、唐草につなぐ。 目の前の漁船が、向きを変えるというので、出たほうがいいか、と聞いたらそのままでいいとのことなので、操船を見ていた。うまいものだ。ちゃんと1艇身でその場旋回した。さすがプロ。操船者とクルーの連係がいい。こないだの好丸といい、この漁船といい、本職の操船はさすがに巧い。 食事をしてから、艤装。
0815出港。GPSセット。 港をでたらとりあえずビール。美味い。太陽と潮風。 ビールを飲んでニコニコになったところでメインセールアップ。 女房が舵で、風上に向ける。俺がマストについて、セールを上げ、マストから出てるハリヤードを引く。中川さんにはそのハリヤードを引いてたるみを取ってもらう。 メインが上がったところで、ジェノア展開。 アビームより上らせたくらいにセールとトリムして、中川さんと舵を交代。テルテールを見ながら走らせてもらう。 いい風だ。白波が立つ直前。波頭がキラキラしている。風速は6ノットから8ノット。最高だ。このフネがフルメインフルジェノアで帆走できる最適の風域だ。エムリを引いていても4ノットから5ノット、時に6ノットのスピードだ。
すでにエンジンをカットしてあるので、波を切ってフネが進む音と、風の音だけだ。いいなあ。じつにいい。来てよかった。リフレッシュ。夏の南風だ。ああ夏だ。 気温は30度丁度だったが、潮風のせいでとても涼しい。波も穏やか。ときどき波長の長いちょっとしたうねりが入ってくるけど、穏やかな海。 ポートタックで沖出しする。 中川さんが、眠くなってきたので、キャビンで寝たいというので、女房と舵を交代。 早起きして、朝からビール飲んで、この環境にいたら眠くもなるというものだ。 ずっと沖出し。 ワンタックで岩地に入れるように、雲見が110度に見えたところでタック。 中川さん起きてくる。 ティラーは岩地ねらいで、セールをトリムして走らせる。テルテールにあわせるのと逆の走り。 岩地沖でエンジンスタート。セールダウン。 1130アンカリング完了。距離11.3マイル。2時間半の行程。 中川さんとエムリに乗り込み、浜茶屋まで買い出しに行く。イカ焼きと水を1L、ソフトドリンクを2缶。暑い日はビールだけじゃなくて、ソフトドリンクもたくさん必要だというのに気がついた。いつものコンビニでウーロン茶を2L買ってきたのだが、すぐになくなった。
朝にたくさん食べたので、イカ焼きと乾きモノだけで昼飯代わり。 ビールはロング缶よりレギュラー缶のほうがいいみたい。ロング缶だと飲むのに時間がかかるので、温まってしまう。消費したビールはロング缶2本とレギュラー缶4本(5本)。3人だと、だいたいこのくらいが目安かな。 エムリで遊んだり、水につかったりして遊ぶ。こないだ買った度付きの水中マスクとシュノーケルを試す。グッドだ。水の中でもちゃんと見える。ペラは黄色の塗料。シャフトにジンクが2個。キールの下端にかすかに海洋生物。たぶん、ここは船底塗料がうまく塗れなかったんだろう。 水は緑。プランクトンがたくさんいるのかも。 きれいな緑。でも遠くを見ると青い海。10メートルくらい先で緑から青に変わっている。 中川さんは昼寝。 女房はライジャケをつけてフネの周りでチャプチャプ。 俺はデッキでNHKのラジオを聞いている。宮崎県の農林水産員のレポートを聞いている。夏の時間が流れていく。 沖からときどきブローが入る。シーブリーズだ。 ベネトウの411が来た。我々と反対側にアンカリングした。海鳥。安良里のフネ。 1430抜錨。 帰りは追っ手なので、唐草は帆走できない。機走。 6.8マイル。1600着。 エムリを戻して、テンダーを取りにいって、係留場所へ。 エムリの船底にはがれを発見。次回使うときに要修理。 解装。 なぎさの湯へ行ったが、海水浴客が砂をつけたまま風呂に来ている。脱衣所の砂。洗い場に砂。驚いたことに、湯舟にまで砂が入っていた。非常識な人間がいた証拠だ。 夏場は海水浴場そばの温泉は行かないほうがいいというのを学んだ。 なぎさの湯の沖にスピリットオブユーコーがアンカリングしていた。 風呂から上がって、食事に行く。 魚武の料理屋のほうが閉まっていた(ここは5時までか)ので、いつも避けていた火が燃えている御旅所茶屋「磯の宿」に行ってみることにした。店の前で篝火風の火が燃えている店は、あんまり美味しそうな気がしないよね。 席に案内されてびっくり。窓から見える景色がいい。安良里港が見渡せる。唐草も見える。日が沈んでいく。いい。この店いい。
料理が煮魚(かさご)、刺身、カニ汁、ごはん、香の物で2,200円。ちょっと高いが味はいい。値段相応というところか。煮魚はメニューになかったけど、作ってくれた。通常は焼き魚。女房と中川さんは焼き魚のコース。 ビールを大瓶2本と冷や酒1本とって全部で8,400円。 この店は旅館もやっていて、旅館のほうは12,500円で2食付きだって。いいな。ここ。今度はここに泊まってみようと思う。 1910に磯の宿を出て、R136-修善寺道路、中伊豆バイパス、R136-R1-箱根新道を通って小田原着が2110時。渋滞なし。 いい一日だった。
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