初代唐草最後の航海
0710安良里港出発。 出港してすぐにメインセールアップ。これが最後のセールアップだ。今日はこの唐草を引き渡して、二代目の唐草を受け取りに行くのだ。 走りながら朝食 風なし。あっても南なので帆走できず。 廻り崎沖のウェイポイント通過。 土肥沖を通過。 戸田沖を通過。 大瀬崎沖のウェイポイントに到着。予定よりもだいぶ早いペースでここまで来た。 GPSの速度計は、ほとんど5ノットを切ることはなかった。時々6ノットを越えた。 潮は下げているので、逆潮で対地速度はそれほど出ないかと思ったが、岸よりの反流のせいなのか、それとも西伊豆の海流のせいなのか。意外と速い速度を維持できた。 大瀬崎を回って内浦湾に入ったところで、携帯電話で高安さんと岩瀬さんに連絡した。予定よりもだいぶ早いので、二人とも待ち合わせのマリンピアには到着していなかった。高安さんは、沼津インター降りたところで渋滞にハマっていて、岩瀬さんはまだ自宅だった。 内浦湾に入ってからは、GPSで江ノ浦港の中の口野島燈台へのコースに乗っている。 内浦湾に入ってからの目標となる淡島のピンク色のホテルが、靄がかかっていてなかなか見えてこなかった。 口野島の赤い燈台が見えてきたころ、目印のタンクとマリンピアの特徴ある建物が見えてきだ。 セールダウン。これが最後のセールダウンだ。おそらくもう二度とこの艇のセールを上げることはないだろう。いろんな思いが去来する。
このあたりの状況は、先週、岩瀬さんの艇(Y26II
マリンピアの桟橋についたのが、1125。安良里からの距離は、GPSの距離計で21.1マイル。時間が4時間15分だから、平均速度は4.96ノットだ。電話したあとスピードを落としたから、ふつうに来てれば、平均5ノットは出ていたと思う。
全行程機帆走だった。
係留してマリンピア沼津の事務所に挨拶に行く。
別な桟橋に着けてほしいということなので、そちらに回す。
二代目の唐草となるリベッチオが浮いていた。
岩瀬さんがやってきた。進水式ということでシャンパンをもらった。お心づかい嬉しいです。感謝いたします。どうもです。
リベッチオを上架して高安さんは引き渡しのための続きの作業。浮かんでいたのはたぶんエンジン関係のチェックか。
高安さんは、大洗から陸送してきたリベッチオにいろいろとする作業が残っている。高安さんとしては今日中にリベッチオを引き渡して、今日中にマイレディをトラックに積み込みたいのだ。
岩瀬夫妻と昼食へ。フローティングホテルスカンジナビアの先にある「貝殻亭」。
私はビールと干物定食。女房はかさごの唐揚げ定食。どっちも美味かった。干物がうまいとうれしい。かさごの唐揚げは洋食風の味だった。コロモのコクとスパイスの風味がそう感じさせるのかもしれない。
ビールも美味し。
戻って唐草の片づけと、解装。買ってから一度もはずしたことのないメインをはずして畳む。ファーリングジェノアも下ろして畳む。その他シート類はすべてはずす。このあとブームもはずして、マストも抜く予定。でないとトラックに積めないし。唐草はすっかり艤装をはずされた。
こっちは終わったので、高安さんの作業が終わるまで待つ。
しかし暑い。
水分をたっぷりとらねば。
岩瀬さんの提案で、マリンピアのSRV(小型のモーターボート)を借りて遊んだ。支配人も同乗してくれた。いい体験ができた。
そうこうしているうちに、高安さんのほうの作業が終わった。
リベッチオを下架。桟橋へ。
初代唐草から二代目唐草に荷物の引っ越し。岩瀬夫妻と高安さんにも手伝ってもらったので素早くできた。感謝。
引っ越しのあとマイレディを上架。キールの下辺というか底部に海洋生物が少々。ペラのシャフト先端にフジツボ。ペラのフレードにもフジツボが1個。そのほかはきれい。6月に船底塗装したが、3ヶ月でこんなもんなのか。安心したような、ちょっと気になるような。船底が乾くと、喫水あたりに薄い緑のラインが。これは藻か。
リベッチオ艤装。メインをあげてみる、ファーリングジェノアをあげてみる。
ジェネカーの扱いかたを教わる。スピードログ計用の栓の扱いを教わる。ジェネカーの畳み方を教わる。
二代目唐草の回航用にマリンピアで軽油を買う。リッター100円以上した。でもまあそんなもんだろうと思う。ここでは私はビジターだし。
高安さんは、今度はマイレディのほうで作業している。でも今日中のトラック積み込みは無理じゃないかと思う。
こちらは二代目唐草のチェックをする。なんとか二代目唐草で明日出港できそうだ。
エンジンも1時間くらい回してみたけど大丈夫だったし。
あたりは少し暗くなってきた。
岩瀬夫妻と高安さんに出席してもらって、簡単な進水式を執り行なった。正月の初乗りのときと同じように、お酒をコップに注いで、三分の一を飲んで、三分の一を艇にかけて、残り三分の一を海に撒いて航海の安全を祈願した。先代の唐草のときは女房と二人だけの進水式だったが、今回は5人もいる。ありがたいことだ。
岩瀬夫妻に案内されて中華料理屋へ。冷やし中華。美味い。こう暑くて食欲が減退しているときは、このすっぱい系のツルツルがいい。味もグー。店の名前は忘れてしまった。
そのあと、民宿へ。ここも岩瀬夫妻に紹介していただいた。本当に頭がさがります。ありがとうございます。
民宿は重須の先の「たかだ」というところ。朝食付きで五千円。部屋も旅館と比べるわけにはいかないけど、民宿としては立派。なんにせよ、涼しくて静かで揺れない床と清潔な夜具というのがうれしい。風呂も大きくてゆったりしてたし。
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