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フッティングのチェックと片付け
日付 1999年09月12日(日)

天気 曇のち晴 風向 南〜西南西 風力 5〜 波高 2.0〜
行き先 安良里沖
出港時刻 1315 帰港時刻 1345
乗員 2名



着いたらテンダーがない。

こないだ近藤さんに聞いた携帯に電話する。テンダーがないときはこの番号に電話するようにとのことだった。

漁協の(と思われる)小舟を貸してくれた。

その小舟で唐草へ。

今日は倉庫前の岸壁に係留して、フッティングのチェックとコクピットロッカーの内容物のチェックと片付けをする予定。

前回直した係留索回りを再確認。ちゃんとフネからはずれるか。どこかと干渉していないかチェック。ガイドロープとライフラインが干渉してた。これではガイドロープと船体が離れない。

直す。

係留索レッコ。テンダーを引いて倉庫前の岸壁へ。

倉庫前岸壁には釣り人がたくさんいた。

中には、フネが着岸しようとしているのに、なかなか移動してくれない釣り人もいるので困る。

岸壁はフネが接岸するための施設なの。だからフネが来たら釣りの人は、ちょっと移動してちょうだいね。

フネが着岸するために、声をかけながら岸壁に寄っていったら、釣り糸あげてね。釣り糸をペラに絡ませると面倒なことになるし、そっちも仕掛けを切られたり、竿を海に落としたくないでしょ。

それとね、ついでだからお願いするけど、岸壁は汚さないようにしてね。切れた釣り糸(特に釣り針付きは、係留索に巻き付いていたりして、とても危険)や、岸壁こぼした撒き餌(とても臭い。干潮のときに、岸壁に手をついて上がるときは注意しないと、手に付いてたいへんな目に遭う)は、ちゃんと片付けて帰ってね。



倉庫前の岸壁には万望丸さんが来ていた。フネの整備している。万望丸さんは自前のテンダーを持っている。

万望丸さんに後で聞いたんだけど、オイル交換したあとの廃油は、スタンドに持っていって処理してもらえばいいんだって。なるほど。

係留して、テンダーを返しにいって、陸づたいに車で岸壁に戻る。

フッティングをチェック。メインシートがねじれているのを直そうとしたが、これはダブルで引けるブロックの構造上しかたがないようだ。メインのブロック取り付け位置も動かしてみる。メインシートの長さと引き回しをチェック。

女房が「万能」というクリーナーでポート側のバースクッションのよごれを落とした。錆びた何かを置いたようなよごれだったのだが、綺麗になった。クッションの地の色は落ちずに、よごれだけ落ちた。最近のクリーナーの優秀さに驚いた。

1000時になったので、カゴとビニールテープ、かんたんマイペットを買いに行く。

松崎の手前のHAC DRAGで買う。

洗濯カゴ一つとコンテナ風の底も編み目のカゴを3つ買った。

スターボード側のコクピットロッカーのモノを全部出して、中を箒で掃いて、雑巾で拭く。このフネがここにくる前は、砂浜の近くのハーバーに係留してあったので、こんなところにまで砂が入り込んでいる。ロッカーをカラッポにしたついでにシャフトシール(シールシャフト?)を見る。マニュアルによれば、カーボンナントカというところを、プロペラ側に押して水を出してエアヌキをするということなので、した。出た水はエンジンの下に貯まる。いっきにビルジ溜まりにいかないのは、ニュージャパンのデザイン方針か。

買ってきたカゴをコクピットロッカーの中に入れて、ロープ(シート)の種類ごとに、分ける。

バケツと掃除用具関係とフェンダーも入れた。

すっきり整理できた。

今日のところはここまでとして、ポート側のコクピットロッカーは次回やることにする。

サンドイッチと紅茶の昼食をとる。食後はキャビンでゴロリと横になる。リベッチオのバースクッションは快適。あとで女房に聞いた話によれば、ニュージャパンの方針なんだって、クッション10センチってのは。

かるくウトウトして起きたら12時。

艤装して出港。エンジン2千回転。安良里の沖にでたらけっこうな波。風も風力5はある。ブローで20ノットくらいか。

安良里の湾の出口付近まで行って、港の入り口付近まで戻るという、ソーゼージコースを2周する。バッテリーの充電と、エンジン、ペラ関係を使って、コンディションを維持するためだ。

再び倉庫前の岸壁に係留。解装。

ひと休みしたあといつもの係留場所に繋いで、帰ることにする。



テンダー溜まりに、素敵なウッドの小舟が浮いていたのでそれを写真に取る。


   




なぎさの湯へ。露天風呂に吹く風が気持ちいい。蒸し暑い日だったけど、風はもう秋風だ。風があるのに靄がかかるくらい湿度の高い日だったけど、風は気持ちいい。

1650に上がって、宇具須の蕎麦屋「やぶ誠」へ。あるのは知っていたが、入るのは初めて。

1710くらいに着いた。もうすでに店の前の駐車場には車が3台。

私が鴨せいろ、女房が天ぷらそば。それとビール。つまみにマンボウのハラミ焼きというのを注文してみる。マンボウのハラミ焼きというのは、マンボウの腸を味噌焼き風にしたものだそうだ。牛の腸はホルモン焼きなどで食べるので身近だが、マンボウの腸は初めてだ。

食べてみた。調理法のせいなのかどうかわからないが、マンボウの腸は牛の腸のようにグニュッとしたところがなく、シャキッ、コリッとしている。歯ごたえは繊維質なんだけど、歯に挟まらない。タケノコの触感を動物的にしたような感じ。なかなかうまい。珍味だ。

「やぶ誠」の蕎麦は細い。そして黒い。味がある。美味い。鴨はしっかりした味だが、しつこくない。厚みもちょうどいい。あんまり厚いとくどくなるからね。鴨は。蕎麦と一緒に食べるときはこのくらい厚さがいいと思う。

天ぷらの海老もいい。尻尾を含めて、どんぶりの直径ほどの長さの海老天が2本。海老天が1本の天ぷら蕎麦も多いけど、2本入っていたほうがうれしい。(ラーメンのチャーシューも2枚だとうれしい)。天ぷらのコロモは控えめ。海老の身がプリプリしている。いい海老だ。悪い海老は、噛み付くと、ほとんど抵抗なしに、歯が海老の身にズブズブと埋まっていく。いい海老は、噛んだときに抵抗する。その身の弾力でもって抵抗する。それでも歯に力を入れて噛み切ろうとする。すると突然、プリンッ、という感じで噛み切れる。この弾力、プリプリ感が海老天の大事な食感だと思う。ここのはちゃんとプリプリしてている。

鴨せいろのつゆは辛目で、天ぷらそばのつゆは甘目。辛いつゆをそば湯で薄めて飲む。美味い。

鴨せいろ850円は安いと思う。天ぷらそば950円はふつうかな。でも天ぷら2本入ってたから良心的な値段だと思う。マンボウが500円で、ビール(中)が550円。二人で2850円。

これに温泉代1,000円足して、朝昼食の食料代と飲み物代2,000円を足すと、約6,000円。これにガソリン代が2,000円として、有料道路代が2,000円とすると、大人2人が1日遊んで約1万円。

1945自宅着。


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