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俵型のフロートがついた
日付 1999年09月18日(土)

天気 晴時々曇 風向 北西 風力 0〜3 波高 0.5
行き先 宇久須沖
出港時刻 1230 帰港時刻 1430
乗員 2名



フネに行ったら、俵型のフロートがついていた。漁協に頼んでいた工事が終わったようだ。

俵型のフロートからフネまでの係留ロープは、古いのをそのまま使ってあったので、漁協の売店で新しいのを買った。売店の漁師のおじさんのアドバイスに従って、いままで使っていた係留ロープよりもひと回り太いのにした。16メートル買って4等分。4メートルを4本。1万394円だった。けっこうするなあ。

ほかにもロープ類を買ったりして、漁協の売店を行ったり来たりしてるときに、南斗の鳥谷さんに会った。3人で来ていた。

初めて安良里に来た時に、岸壁で見たのはこの南斗だと思う。南斗はレイズデッキ(レイズドデッキ?)が特徴だ。今日は土肥に行くとのこと。



フネに戻り、バウ側の俵型フロートとフネをつなぐロープの調整をする。他の船を見て回り、ヨソではどうういうふうにしているのか参考にする。

俵型フロートとフネの間にテンダーを浮かべて作業する。

実際に係留ロープをレッコして試す。係留場所では、バウ側のロープは主に女房の担当なので、女房がやりやすいように調整する。

スタン側の係留ロープは、同じ長さで付けなおした。

係留ロープはクレモナなので、レッコすると沈んでしまう。それをナイロンのガイドロープでつなぎ、ガイドロープが沈まないように、ウキを左右にひとつづつ付けている。しかし、ウキはバウ側だけなので、ガイドロープのスタン側が沈んでいる。これではペラに絡むおそれがある。危険だ。スタン側にも浮力が必要だ。またまた漁協の売店に行って小型のウキ(トイレットペーパー大)を買い、左右のスタン側に1個づつつけた。これで係留ロープもガイドロープもペラに絡む心配がなくなった。ウキは一個1,000円だった。

ちなみに、安良里の漁協の売店の営業時間は、第一土曜と第三土曜が半ドン。第二土曜と第四土曜が全日営業。

ポート側のスタンのフェアリード付近にゲルコートが擦り切れているところを発見、修理。

係留ロープ回りの調整が12時すぎまでかかった。4本だからね。時間かかるよ。


係留ロープの調整が済んだ俵型フロート(矢印の先)


テンダーを返しにいったら、須貝さんと会った。

1230出港。

風が東なので、波が穏やか。

ジェノアの展開をチェック。スピンハリをスプレッダーの後ろに回してテンションを強めにかけておかないと、ジェノアを巻いたり出したりするときに、スピンハリをかんでしまう。

ファーリング ロープをガイドする輪っかが一緒に回ってしまってファーリング ロープがドラムに巻かれずに絡んでしまう。これではなんのためのガイドかわからん。ガイドとしてお手伝いしてくれる気持ちはありがたいが、実は足手まといになっている。困ったシステムだ。なんとかしないと。

ファーリング ロープにテンションかけて、ガイドが一定の方向(こっち向き)になるようにしつつ、ジブシートを引いてジェノア展開。気をつかう。コツがいる。いいかげんにできない。こういうシステムはダメだ。フールプルーフじゃない。フェイルセーフじゃない。とりあえず、ガイドが動かないように雑策でパルピットに固定する。

ファーリングロープが長過ぎる。何度か展開と巻取りをくり返して長さを確認。ちょうどいい長さのところをマジックでマークする。港に戻って切るつもりだ。

ジェノアを巻いて、宇久須港に入ってひと回り。係留せずに出て来た。

宇具須に入るときに、谷からの吹き出しがけっこうあった。海面フラットで、風速は約10ノット。これはまさにヨット向きの海だ。

沖に出して、風位に向けてメインセールアップ。

少し風下に落としてメインセールに風を入れる。フネが走り出す。エンジンカット。帆走。ホールディングペラがホールドし(てるはず)、威力を発揮(してると思う)。

ジェノアも展開。

気持ちいい。

ジェノア用のウインチの位置が先代の唐草と違う。ウインチもセルフテーリングになった。

ニュージャパンのメインシートの引き回しシステム(クイックなんとか、だっけか、イージなんとかだっけ)が使いづらい。普通のハーケンに付けなおそうと思う。

セールシェイプがいまひとつだ。ひさしぶりの普通のバテンセールだからだろうか(先代の唐草はフルバテン)。ジェノアとのマッチングがうまくいかない。マストトップのヘッドセールだからだろうか(先代の唐草はフラクショナル)。でもまあだんだん慣れてそのうちうまくいくようになるだろう。

タック、ジャイブを何回かやって、今日は終わり。帰港することに。

安良里に向けて走る。安良里港に近付き適当なところで、ジェノアを巻く。適当なところで、メインセールダウン。スライダーとレイジージャックだから、簡単に降りて、簡単にまとまる。セールタイで軽くしばる。これでフルバテンメインだったらもっとラクかも。いずれセールを変えるときにはフルバテンにしたい。

戻ってテンダー溜まりに行ってもテンダーが1杯もない。出港するときに須貝さんがテンダーに乗っていくのを見たので、須貝さんのナウティキャットのところに行って、帰りに乗せてってくれるようにお願いした。

新しい係留システムで、初の係留。

慎重に進む。ガイドロープの中に入ってからはなるべくペラを回したくないので、ゆっくり進む。

女房がポート側のバウ側のウキを拾う。「とったよ!」の声。ガイドロープがフネから十分離れているのを確認して、軽くアスタン一発。

バウに駆け寄り、ポート側のガイドロープをつかんで、スタン側まで手繰り、俵から出ている係留ロープをつかんで、クリート。スタボ側も同じ要領でクリート。

俵型フロートにしたら、係留がすごくラク。手早くできるし力もいらない。作業にかかる労力が雲泥の差。簡単にできるってことは、余裕を持って作業できるってことなので、安全性も上がるってことだ。お金をかけただけのことはある。よかったよかった。

解装。

ラフがスライダーなので、セールの畳みなおしも簡単。リーチを引っ張って形を整えればいい。セールタイで軽くしばって、ブームカバーかけて終了。

沖で印をつけたところで、ファーリングロープを切る。

16メーター買った係留ロープを半分に切る。この係留ロープはヨソに行ったときに使うためのものだ。

ロープの切り口を端止めするのは、先日買った小型バーナー(燃料に100円ライターが使える)が大いに役に立った。これは買って正解だったな。

そうこうしてたら、1540に須貝さんが迎えにきてくれた。

テンダーが足らなくて困っているのは、みな同じで、南斗も須貝さんに送ってもらっていた。その後帰ってきたボヤージは、共用テンダーを係留エリアに置いたまま出港していって、置き去りにされたテンダーに乗り移って、確保していた。ウチもテンダー操作できるのが2人いれば、その方法もできるんだが。

安良里のように、テンダーでフネと行き来する方式は、陸づたいにフネと行き来できる浮き桟橋方式と比べると不便なようだが、セキュリティという点ではとても優れている。オーナーですら行き来するのに不自由することがあるくらいだ。知らない人が入ってくる可能性はとても低い。私は現在の方法を支持します。

せっかくなので、須貝さんをキャビンにお招きしてティータイム。

須貝さんのフネは長崎県の大村湾から持ってきたんだって。回航。それも2人で。最初の2日は夜通し。すごいな。

大村湾ですごい速さの連れ潮に乗ってしまって、舵効かなくなったり、瀬戸内海でも潮の早さがすごかったって。

長崎から関門海峡から瀬戸内海に入って、高松に一泊、それから鳴門を通って、潮岬を回って、伊勢志摩の的矢。台風が来たので的矢に3泊停滞。そこから一気に下田。

下田では下田ボートサービスに係留。下田の係留料は安良里のだいたい倍額。

下田のほうが値段は高いけど、ポンツーンには陸電。水道。テレビ用のアンテナが設置されているんだって。すごいね。高いわけだ。下田ボートサービス。

もっと話をしたかったが、いいころ合いなので、1630頃須貝さんに岸壁まで送ってもらった。どうもです。

1900に自宅着。

明日は、マリンピア沼津の岩瀬さんのY26IIでレースだ。


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