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石井さんと打ち合わせ
日付 1999年09月25日(土)

天気 風向  〜  風力  〜  波高  〜 
行き先 係留のみ
出港時刻   帰港時刻  
乗員 2名



台風18号が日本海側から北海道に再上陸した。そのせいで安良里でも風が強い。港内でも波が立つくらいだ。山にかこまれた安良里港でこんなに波が立つというのはただごとではない。



今日は、ポート側のコクピットロッカーの整理をすることと、ケーンボートデザインの石井さんに艤装について相談するのが目的だ。石井さんには先代の唐草のときもいろいろとお世話になっている。

漁協の売店で氷をひと袋買う。210円。水を5Lのポリタンに入れてもらう。ビールを買う。

冷蔵庫に氷を入れて、ビールと午後の紅茶とミネラルウォーターを冷やす。二代目の唐草には、シンクの隣に冷蔵庫(ニュージャパンヨットのカタログによれば、“アイスボックス”)が設置されているのだ。

冷蔵庫(アイスボックス)がビルトイン。すごい。超豪華装備といえる。



ポート側のコクピットロッカーには正体不明のオーニングが入っていて、それがクシャクシャに丸めてつっこまれている。そのせいでロッカー全部が塞がってしまっている。それが2枚入っている。

ソブスタットのなかなかいいオーニングだ。1枚はマストを通せるように、ファスナーの切れ込みが入っている。大きさは、バウハッチからドッグハウス全体を覆えるくらいか。もう一枚は同じくらいの大きさで、マストのための切れ込みがない。これは日よけのオーニングか。これらのオーニングは使われていなかったようで、とてもきれいだ。前のオーナーは、このオーニングでフネを覆っておいてくれれば、もっとコンディションがよかっただろうに。

きちんと畳んで、ロッカーにしまう。ロッカーのスペースが空いた。


普段は右側の丸い穴の中に入っている

ロッカーに頭から体半分もぐり込んで、キャビン側を見ると、ロッカーの空間がシンク下に通じているのがわかった。と、シンク下にバルブのついたホースがあった。このホースの一方の端は冷蔵庫(アイスボックス)につながっていて、反対側にはバルブがついていて、どこにもつながっていない。というこは、これは冷蔵庫の水抜きだ。溶けた氷や結露の水を排水するためのホースだ。このバルブをエンジンルームから外に出して排水すればいいのだ。こないだは、冷蔵庫に溜まった水を出すのにスポンジで吸ったけど、これからはこのバルブを開けてバケツやペットボトルに排水すればいいわけだ。これは大発見だった。

そうこうしているうちに、ケーンボートデザインの石井さんがやってきた。

石井さんに相談する項目をあらかじめリストアップしておいたので、それに沿って話を進める。(工事後の画像があるものはリンクしました。クリックするとその画像が見れます)

  1. クリート
  2. ハーネスフック
  3. ジャックライン
  4. キャビンのハンドレール
  5. ティラーのニス塗りとカバー
  6. ハンドレールのニス塗り(チークオイル)とカバー
  7. ソーラーチャージャー
  8. オートパイロット
  9. バウポール
  10. 冷却水ホース
  11. 燃料フィルター
  12. シール(PSS(Packless Sealing System) Shaft Seals)

相談の結果、この場ですぐ発注するものと、見積もりをいただくもの、不要なもの、様子見のものに分類し、それぞれのアクションをとる。



その後石井さんにキャビンの中でいろいろとお話をした。といってもほとんど聞くだけだったけど。

石井さんの話は業者として、トラブルの現場に立ち会い、それを直すことが多いので、トラブルの話をたくさん知っている。そのひとつひとつの話がとてもためになった。トラブルを直すよりも、日頃のメンテナンス/整理整頓で予防することの大事さや、フネだけではなく人間のほうも、ケガや病気にも注意することも大事だということを教えてもらった。



石井さんを見送って、さて、温泉にでも行こうかと用意をしていたら、須貝さんが、「ウチのフネでお茶でもどうですか」とテンダーでやってきた。嬉しいお誘いなので、喜んでお邪魔させていただくことにした。

須貝さんのフネはナウティキャット32。

大きく感じる。テンダーから乗り移るときに乾舷の高さを感じた。ドッグハウスがほとんどビーム一杯。コクピットはこじんまり。メインキャビンに入ると天井の高さが高い。そして広い。メインキャビン内で操舵可能。船内のラットを持って周りを見回すと、360度死角なし。これなら安心して船内から操舵できる。

ほかのキャビンも見せてもらった。

ヘッドが広い。シャワールームもついてる。ギャレーの装備もすばらしい。

メインキャビンに戻ってお話。ここはまるでサンルーム。冬は暖かそうだ。

「電気冷蔵庫(ここんとこ太字の大きなフォントで読んでください。ヨットに“電気” 冷蔵庫です)」で冷やしたジュースをごちそうになった。

須貝さんのフネの並びに係留してあった、夫婦で乗ってるナウティキャットの42は今長崎の大村湾に行ってるんだって。大村湾といえば、須貝さんのSANA大村湾から回航してきてるので、なにかあるのか大村湾。と思って聞いたら、ナウティキャットジャパンの別荘があるんだって。ナウティキャットのオーナーなら、瀟洒なコテージと、係留、上架施設が使えるんだって。すごいなあ。

エンジンは3GM。バッテリーは160Aのがダブル。一つの重さが45Kgだって。二つだから90Kgだ。清水450L。燃料250L。ウチのフネとはケタがひとつづつ違いますね。

須貝さんはウデがあるので、たいていの工作は自分でやっている。

他にもたくさん楽しい話を聞いた。

まだまだ話をしていたかったが、遅くなったので、おいとますることに。

今日の風呂はなぎさの湯。出てすぐの「蜂の巣」というお好み焼き屋で食事。お勧めのなんとかいう、スペシャルなお好み焼きはうまかった。中に薄いロースが一枚入っていて、豚の脂身の味が全体に回っていてうまかった。

フネに戻って夕涼みを楽しみながら、ビールを飲む。

JOJOさんとこでは、集魚灯をつけて、釣りをしていた。入れ食い。仕掛けをおろすとすぐに釣れてた。仕掛けには疑似餌がたくさんついている。

仕掛けを下ろして、3秒後に上げると小鯵が数匹かかっている。小鯵をハリからはずして、再び仕掛けを下ろすとたちまち釣れていた。すごいな。ホントの入れ食いだ。

見物しながらビールを飲む。

遅くなったので寝る。

物音で目がさめた。夜中に来て宴会を始めたところがあるようだ。声が港に響いている。単発的に大きなエンジン音もする(ジェットスキーのエンジン音のように聞こえた)。

夏の夜はうるさい。

やれやれ。

次回からは耳栓が必要だな。


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