清水港から帰港
0500時起床。外はもう明るい。 艤装。 0630朝食。 今日は向い風の航海になるので、カッパを着て、ハーネス着用する。 0740係留場所を離れる。風は、昨日からずっと変わらずに吹き続けている。湾内でも風で波がたっている。 赤灯台の手前の海面でメインをアップ。ワンポンで上げる。風に合わせて機帆走。タック2回で港から出る。 三保をかわすまで機帆走。艇速約6ノット。 エンジンカットして、ジェノアのクリューをマスト付近までファーリングした状態で展開。 ちょっとセールが小さいか、と思ったが走ってみるとちょうどだった。 波が悪いので、やや落として走る。西伊豆の雲見が見える。 ときどきパンチングも来るけど、先代の唐草(マイレディ)ほどではない。リベッチオは、艇の重さで波を切る感じ。風に対する反応はニブい。多少トリムがずれても失速しない。そのかわりジャストトリムでもそれほど速度のピーク感はない。まさに風の力で移動する「乗り物」という感じ。乗っていてマイレディよりも疲れない。 デッキは、ずっと潮で洗われている。しぶきがかかるので、コンパニオンウェイの天井のスライドハッチを閉めるんだけど、自然に開いてしまう。 このスライドハッチは、すべりが悪かったので、シリコンオイルを吹き付けてすべりを良くしたのだが、良くなりすぎたようだ。 風速は、ハンディの風速計で計った範囲では18ノット。ブローではもっと吹いているだろう。波は1.5メートルから2メートルくらい。 この風域/海況だと先代の唐草では、けっこうしんどいのだが、このフネは重いし鈍感なので、ラクに操船できる。集中力や注意力を操船以外のことに使える。使わないときは休めていられる。「クルージング艇」というのはこういうものなのか。 ブローが入って、風をメインから逃がす。この艇はフルバテンじゃないので、風を逃がすとシバーする。シバーの音は同乗者の恐怖感をあおるのであまりしたくない。第一うるさいしセールが傷む。 残りの航程1/3くらいで風が落ちてきた。フルジェノアにする。と思う間もなくどんどん落ちてきた。ほとんど無風まで落ちてきた。伊豆半島の影響が出てきたのか。 エンジンスタート 機帆走。 しばらくしたらまた風があがってきた。が、残りの航程は少ないので、このまま機帆走でいく。どうせ岸よりになったらまた風は落ちるだろうし。
今回初めて駿河湾を横断した。 かすかに見えていた対岸の景色がだんだんはっきりしてくる。自分が出てきた側は、だんだん霞んでいく。 対岸がはっきり見えてからが長く感じる。残り2マイルが一番長く感じるかな。
今日は体育の日の三連休の中日。安良里沖にも三艇くらいのヨットを見た。 共用テンダーの協同丸は全数出払っていた。 1130。係留場所につける。ひと休み。 簡単な昼食をとって、キャビンで一眠り。 片付。 そろそろ岸壁に戻ることを考えなくては、でもテンダーがないな。とそのとき「海鳥」の人たちが藤井さんのテンダーに乗せてもらっているのを見た。今日は大勢来ているので、藤井さんがテンダードライバーをしてくれているようだ。我々も乗せてもらうことにする。 藤井さんに聞いたところでは、今日はダイバーも大勢来ていたそうだ。タンク350本を充填したって。一人2本としても175人もダイバーがやってきたというわけだ。今日の安良里は大繁盛だ。 岸壁に着いたら、ウルフガリバルディーの鈴木さんが、岸壁に横付けして宴会してた。その隣に清水から来たフネを横抱きにしていた。我々が今朝方清水を出港するときは桟橋で見かけたフネだ。なんだか親近感を感じる。 乗っていた人たちはどっかに行っているらしい。 鈴木さんにお呼ばれして、カレースイトンをいただく。旨い。大根とカレーって合うね。それと炊き込みごはんをいただいた。これまた旨い。 小学校の同級生と先生をかこんでの定期旅行だそうだ。 ウルフガリバルディーの中も見せてもらう。さすがに広い。この艇は沿海仕様だそうだ。 鈴木さんに「ふくしの湯」の入浴料が120円だということを聞いた。この値段は記録的だ。このあたりの温泉では一番安いのではないか。今日はここにいくことにする。
「ふくしの湯」の場所は、宇久須の川の水門の隣。駐車するスペースが小さいのがちょっと難点。 じいさんがたくさん入ってた。鰹が今日はたくさんとれたらしい。風呂場のエコーと伊豆弁のせいでよく聞き取れないところもあったが、風呂につかって、ニコニコした伊豆弁のじいさんの話を聞くのはとても楽しい。会話にはなってないかもしれないけど、そんなことはどうでもいいのだ。お互いに楽しければそれでいいのだ。 地元の70才以上の人の入浴料は30円。300円ではありません。30円です。 営業日は、水曜と金、土、日。 いい湯だった。
R136が414との合流で混んでいたので、裏道。414からまた裏道で修善寺トンネルの前に出る。 中伊豆バイバス手前に渋滞。R19に逃げる。 R19からR80、山伏峠。伊豆スカイライン。伊豆スカイラインからターンパイクまでの間が少し並んだけど、ターンパイクは順調。 1930小田原着。 ジンギスカン屋(北海道亭、絆)で、駿河湾大航海の打ち上げ。美味い。
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