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清水港から帰港
日付 1999年10月10日(日)

天気 晴れ 風向 北東〜東北東 風力 5〜1 波高 2.0〜0.5
行き先 清水港から帰港
出港時刻 0740 到着時刻 1130
航行距離 19.1NM
乗員 2名



0500時起床。外はもう明るい。

艤装。

0630朝食。

今日は向い風の航海になるので、カッパを着て、ハーネス着用する。

0740係留場所を離れる。風は、昨日からずっと変わらずに吹き続けている。湾内でも風で波がたっている。

赤灯台の手前の海面でメインをアップ。ワンポンで上げる。風に合わせて機帆走。タック2回で港から出る。

三保をかわすまで機帆走。艇速約6ノット。

エンジンカットして、ジェノアのクリューをマスト付近までファーリングした状態で展開。

ちょっとセールが小さいか、と思ったが走ってみるとちょうどだった。

波が悪いので、やや落として走る。西伊豆の雲見が見える。

ときどきパンチングも来るけど、先代の唐草(マイレディ)ほどではない。リベッチオは、艇の重さで波を切る感じ。風に対する反応はニブい。多少トリムがずれても失速しない。そのかわりジャストトリムでもそれほど速度のピーク感はない。まさに風の力で移動する「乗り物」という感じ。乗っていてマイレディよりも疲れない。

デッキは、ずっと潮で洗われている。しぶきがかかるので、コンパニオンウェイの天井のスライドハッチを閉めるんだけど、自然に開いてしまう。

このスライドハッチは、すべりが悪かったので、シリコンオイルを吹き付けてすべりを良くしたのだが、良くなりすぎたようだ。

風速は、ハンディの風速計で計った範囲では18ノット。ブローではもっと吹いているだろう。波は1.5メートルから2メートルくらい。

この風域/海況だと先代の唐草では、けっこうしんどいのだが、このフネは重いし鈍感なので、ラクに操船できる。集中力や注意力を操船以外のことに使える。使わないときは休めていられる。「クルージング艇」というのはこういうものなのか。

ブローが入って、風をメインから逃がす。この艇はフルバテンじゃないので、風を逃がすとシバーする。シバーの音は同乗者の恐怖感をあおるのであまりしたくない。第一うるさいしセールが傷む。

残りの航程1/3くらいで風が落ちてきた。フルジェノアにする。と思う間もなくどんどん落ちてきた。ほとんど無風まで落ちてきた。伊豆半島の影響が出てきたのか。

エンジンスタート

機帆走。

しばらくしたらまた風があがってきた。が、残りの航程は少ないので、このまま機帆走でいく。どうせ岸よりになったらまた風は落ちるだろうし。



今回初めて駿河湾を横断した。

かすかに見えていた対岸の景色がだんだんはっきりしてくる。自分が出てきた側は、だんだん霞んでいく。

対岸がはっきり見えてからが長く感じる。残り2マイルが一番長く感じるかな。



今日は体育の日の三連休の中日。安良里沖にも三艇くらいのヨットを見た。

共用テンダーの協同丸は全数出払っていた。

1130。係留場所につける。ひと休み。

簡単な昼食をとって、キャビンで一眠り。

片付。

そろそろ岸壁に戻ることを考えなくては、でもテンダーがないな。とそのとき「海鳥」の人たちが藤井さんのテンダーに乗せてもらっているのを見た。今日は大勢来ているので、藤井さんがテンダードライバーをしてくれているようだ。我々も乗せてもらうことにする。

藤井さんに聞いたところでは、今日はダイバーも大勢来ていたそうだ。タンク350本を充填したって。一人2本としても175人もダイバーがやってきたというわけだ。今日の安良里は大繁盛だ。

岸壁に着いたら、ウルフガリバルディーの鈴木さんが、岸壁に横付けして宴会してた。その隣に清水から来たフネを横抱きにしていた。我々が今朝方清水を出港するときは桟橋で見かけたフネだ。なんだか親近感を感じる。

乗っていた人たちはどっかに行っているらしい。

鈴木さんにお呼ばれして、カレースイトンをいただく。旨い。大根とカレーって合うね。それと炊き込みごはんをいただいた。これまた旨い。

小学校の同級生と先生をかこんでの定期旅行だそうだ。

ウルフガリバルディーの中も見せてもらう。さすがに広い。この艇は沿海仕様だそうだ。

鈴木さんに「ふくしの湯」の入浴料が120円だということを聞いた。この値段は記録的だ。このあたりの温泉では一番安いのではないか。今日はここにいくことにする。


ふくしの湯


「ふくしの湯」の場所は、宇久須の川の水門の隣。駐車するスペースが小さいのがちょっと難点。

じいさんがたくさん入ってた。鰹が今日はたくさんとれたらしい。風呂場のエコーと伊豆弁のせいでよく聞き取れないところもあったが、風呂につかって、ニコニコした伊豆弁のじいさんの話を聞くのはとても楽しい。会話にはなってないかもしれないけど、そんなことはどうでもいいのだ。お互いに楽しければそれでいいのだ。

地元の70才以上の人の入浴料は30円。300円ではありません。30円です。

営業日は、水曜と金、土、日。

いい湯だった。


湯上がりの景色


R136が414との合流で混んでいたので、裏道。414からまた裏道で修善寺トンネルの前に出る。

中伊豆バイバス手前に渋滞。R19に逃げる。

R19からR80、山伏峠。伊豆スカイライン。伊豆スカイラインからターンパイクまでの間が少し並んだけど、ターンパイクは順調。

1930小田原着。

ジンギスカン屋(北海道亭、絆)で、駿河湾大航海の打ち上げ。美味い。


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