強風で出港見合わせ 閑話な一日
箱根新道経由。 テンダーで唐草に向かう時に、三樹さんと海上で会う。三樹さんからは昨日メールで、金曜の夜から泊まっているというのは聞いていた。 今日はお昼をごいっしょすることにしている。 唐草に着いてひとやすみ。先週は仕事が少しだけ忙しかったので、疲れたみたいだ。ここに来ると疲れが取れる。この疲れが取れていく感じで、疲れていたのがわかる。来てよかった。 バースのクッションがここちよい。ウチの布団とはまた違ったリラックス感がある。 紅茶を飲んでラジオを聞く。 テンダーを返しにいく。今日は風が強い。 テンダーをポート側につないで、アスタンでポート側に舵を切って(スタボー側に後進で曲がろうとして)も全然曲がらない。そのかわり、舵をスタボー側に切って(ポート側に前進で曲がろうとする)、全速前進をかけると、すごく小回りで回頭する。 港内でも風が強い。波頭がたっている。少なくとも風力5はあるな。大枝がが動いて、電線が鳴っていたから、風力6あったかも。港の外はもっと吹いているだろう。 唐草を岸壁につけて、テンダーを返しにいく。女房にスプリング状態で持っててもらう。 テンダーを返してきたら、係留策がビットに結んであった。女房によれば、通りがかった漁師さんがビットに仮係留してくれたそうだ。見ると結び方がフィッシャーマン系だ。ヨット系の結び方じゃない。フィッシャーマン系の結び方のほうが男らしいくてかっこいい。 そうこうしていたら、三樹さんが現われた。 11時半頃、食事に行こうということに決まった。三樹さんがテンダーで唐草に迎えに来てくれることになった。 我々は唐草で係留場所に戻る。 片付けたり、備品チェックしたり、買ったばかりのボースンチェアをセットしてみたりする。 ラジオを聞きながら横になる。 三樹さんが来て、テンダーで岸壁へ。
食事は「磯の宿」に。ちょっと高価なランチになるけど、味は値段相応だし、なにより景色がいい。この店の一番いい席からは、安良里港が一望できる。自分のフネを見ながらの食事は楽しい。 岬定食2,100円。煮魚(焼き魚)、刺身の盛り合わせ、ごはん、香の物、カニ汁。魚はカサゴだった。 で、ビール。 三樹さん達は、RYAのコンピーテントクルーのコースとデイスキッパーのコースを終了している。すごい。江ノ島、富浦、大島、新島、下田、新島のコースだったそうだ。今年の7月の最終週。生徒4名、先生1名、通訳兼乗り組み員1名。38フィート艇。総航行距離200マイルオーバー。ナイト4時間。奥さんの話では、出会ってからご主人が一番イキイキしてたとのこと。 手漕ぎボートよりもエンジン付きのほうがラクだ、ということで小型船舶4級免許を取得。そうこうしているうちに興味はヨットへ。でもヨットは操船方法がわからない。なので、RYAのコースを受講することにしたんだそうだ。 ヨットを買うことに決めて、置き場探しに安良里に来てみたら、いっぺんで気に入って、漁協の売店にいきなり「置かせてください」と交渉。ちょうどそのときバースが1パイぶん空いてたのでスグにオーケー。でもその時点ではフネの目処はたっていなかったんだって。 それと平行してフネを探しを続ける。ほどなくして、スループジョンBからフネを購入。そして回航。しかしスケジュールと天候でなかなか回航できず。 私もスループジョンBでフネを買ったので、いろいろと情報交換する。 奥さんは奥さんどうしで話してる。旦那は旦那どうしで話が尽きない。 ビールがうまい。天気がいい。窓から入ってくる秋の風が気持ちいい。話が楽しい。時間が過ぎるのが早い。 店を出て、その後唐草で続き。 5時くらいまでお話していた。 フネを出さなくても、ヨットとフネと海の話だけでも楽しい。 三樹さんと私は、安良里に係留している小型艇の新米個人オーナー同士なので興味の対象がほとんど一緒である。しかも夫婦ダブルハンドで、クルージング主体というところも一緒である。さらに両家ともその奥方は亭主に輪をかけた素人というところまで一緒である。話は尽きないわけだ。奥方同士も話が尽きないようだ。 三樹さん達はもう一泊していくそうだが、我々は今日はこれで帰る。 帰りは今日も「ふくしの湯」に寄っていく。なんといっても120円は魅力的だ。今日は誰も先客がいなかった。そのせいなのか、お湯が熱い。熱い湯好きの私でもこれは熱い。お湯に触れたところが真っ赤になる。うめて入るけど熱いお湯もどんどん出てくる。どんどんうめる。温泉だあ。 入浴料1,000円の「うぐすの湯」に入って、あがって120円のジュースを飲むことを考えれば、ふくしの湯だと1,000円もうかったのといっしょだ。 風呂から上がって、宇久須の「やぶ誠」でそばを食べていく。この店は料理の製造能力とサービス能力をオーバーした客数を受け入れているように思える。混んでくると待たされてサービスも悪くなる。そば一杯食うのに30分くらい待たされてしまった。 満員で入れないのと店の中で待つのはどちらがいいんだろう。難しい問題だ。
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