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ペラにビニールが絡んで中木行き中止
日付 2000年03月18日(土)

天気
風向 西南西〜南西 風力 1〜4 波高 1.0〜1.5
行先 松崎港
出港時刻 0900 帰港時刻 1500
乗員 2名


箱根峠の三島側の上り口付近からの富士山

連休だ。

焼津か中木に泊まりがけで行こうと思っていた。でも明日は午後から雨という予報だ。しかたがないので、できるだけ早く行って、中木方面のいけるところまで行ってみようと思う。9時前に安良里を出れれば、中木往復できるだろう。


中伊豆バイパス経由。

0740安良里着。

岸壁にウルフとグラバンが横付けしていた。給油、給水のようだ。

岸壁に唐草を回してから給油に行こうと思っていたが、いったんテンダーで戻って軽油を買いに行くことにする。

宇久須のJOMOで軽油を15L買う。

戻ったらタッチの差で最後のテンダーが出ていったところだった。ちょうど出たとこだった。

漁協の売店に行って、テンダーがない旨相談する。

テンダー溜まりの反対側に係留されている小舟を指示された。15Lのポリタンを持っての移動はつらい。

この小舟の係留ロープの端止めが針金でしてあった。不用意に扱って、手をちょっと切ってしまった。

0830唐草に戻る。なんだかんだで到着から50分経過。持ってきた荷物の片づけとキャビン内の出港準備は、女房が完了させていた。

艤装して、小舟を返しにいく。

0900少し前に出港。

風はないが、うねりが残っている。

オーパイをセットして朝食。舵はごごぞう(オーパイの名前)に任せて、我々はワッチしながらサンドイッチと紅茶の朝食。

ごごぞうは、とても役立つ。先代の唐草で使っていたオーパイは、角度表示のないものだったので、オーパイがどこに向かっているのかスグにわからなかったが、今度のはディスプレイ付きなので、オーパイが向かおうとしている角度(実は自分で設定しているのだが)がわかる。これはいい。

そんな調子で、快適に走っていた。

南アルプス 富士山
安良里沖の景色
よく見えないと思いますが、肉眼だととてもきれいでした

さて、メインを上げようかとセールタイをほどいていたら、急に減速。というかグググーッと減速。

航跡がおかしい。プロペラの起こす波というか渦がおかしい。女房もなんか異音がしたと言う。

なんかペラにからんだようだ。

3000回転まで回すと3ノットくらいしかでずに、排気口から黒煙がでる。過負荷だ。なにか絡んでる。エンジンは回っているので、ロープを食ったわけではないようだ。

アスタンもおかしい。

戻るしかあるまい。

1900回転の2ノットくらいで戻る。速度がないので、時間がかかる。


ペラ周りを見たいので、廃棄された生け簀と思われる、使いようによっては浮き桟橋なところに横付けする。

ここなら水面下を見やすい。

見たら、白いビニールとホンダワラが絡んでいた。

横からボートフックでひっかけてみるが、ビクともしない。

しかたない。もぐるか。とウエットに着替えようとしたら、女房に「病み上がりなんだから、潜るのはやめたほうがいい。ダイバーにお願いしよう」と止められた。そうだこないだ風邪引いたばっかりだったんだ。

俵をつけたときにダイバーの作業日当の項目があったので、安良里には職業ダイバーがいると思う。漁協に相談してみよう。もしいなかったら、遊びのダイバーと料金交渉してお願いしようかと思いながら岸壁に向かう。

と10時方向から船外機のボートが。近づくとケーンボートの石井さんだった。挨拶して、状況を説明したら、見てくれた。「ボートフックでとれるよ。貸してみて」ということで、ボートフックを渡したら、するすると3回くらいにわけて、取ってしまった。ホールディングペラなので、後ろからやれば取りやすいそうだ。なるほどなるほど。そうかそうか。さっきは横からやったのがいけないんだ。

助かった。

運がいいんだか悪いんだかわからない。

勉強になった。

ビニールは、肥料が入っているような頑丈なビニール袋の一部だった。

再び出港しようとしたらティルナノーグの三樹さんたちも出港しそうだったので、声をかける。

松崎で落ち合うことに。


田子島をかわしてから帆走。風が弱い。二人で風下側にすわってヒールをつける。女房が舵。微風での練習。風を感じながら操船している。うまくなっている。微風でもちゃんと滑らせている。

30分くらいで、全く風が落ちた。ジェノアが自分の重さで垂れ下がってくる。これでは帆走できない。ジェノアを巻いてエンジンをかける。再び機帆走。

三樹さんたちを待つために、アジョーガ埼と萩谷埼の見通しあたりをぐるぐる周りながら景色を楽しむ。大浜沖からなぎさの湯もみつけた。

仁科から高島あたりの景色がすばらしい。観光船「はがち」シリーズも頻繁に運行されている。いわゆるこのあたりが堂ヶ島なんだと思う。

ひととおりこのあたりの景色を楽しんだので、松崎港に入る。


給油、水揚場前の岸壁をはずして、奥のほうに止める。近くにいた漁師風のおじさんに「1時間くらい止めたいんだけど」と聞くと、「いいよ。1時間くらいなら」と言って水揚げ場あたりを指さし「あっちは水揚げや給油に使うけど、ここならいいだろ」ということなので、で係留させていただく。1220係留完了
松崎港でひと休み
 

陸に上がっておにぎりとみそ汁の食事。

女房を留守番にして、港を探検。

三樹さんたちが現れないので、沖で会おうかと思い出港することに。

離岸して、川のほうに行く。港の外は荒れてきたので、ロープ類やフェンダー等を片づけたり、その他の航海準備を平らな水面で落ち着いてややりたいからだ。

川のほうの岸壁にこばるとあろーが入港してきた。いつみてもうまい操船だ。漁船といい、観光船といい、定期船といい。プロは操船が上手い。ヘタなのはプレジャーボートだ。まあそれは当然か。プレジャーボートの上手な操船なんてプロに比べりゃ子供みたいなもんだと思う。それほどプロ達の操船には感心することが多い。

さて、準備も整ったので、出るかというとき、三樹さんから電話。出港にトラブって時間がかかったので、現在田子沖だそうだ。こちらはそろそろ出港します、ということで田子沖から安良里付近でミートしようということに。

1300出港。


風がだいぶ上がっている。

メインを上げる。追ってなので、フルメインでいける。上りだったら、ワンポンだな。

ジェノアはマストくらいまでリーフ。少し小さめだけど、こんなもんで。

マストトップの風見は真横。

対地速度で7ノットを超えた。連れ潮だ。くるときは逆潮だったもんな。

田子島をおおきく交わして、どんどん沖に出す。

安良里沖と黄金崎沖の中間くらいでジャイブ。

安良里港に向かう。

湾に入ってセールダウン。

港の入り口付近の海面にホンダワラの帯ができている。なんとか隙間を探して抜ける。抜けるときにエンジンをニュートラルにして惰性で進む。

1455着。

三樹さんたちのバースが空いていた。ということはまだ出ているということだ。電話する。と三樹さんたちが帰ってくるのが見えた。

1700頃に再び連絡とりあうことに。

解装。片づけ。清掃。

女房は、キャビン内の片づけと清掃がすんでお茶を入れたら横になって休んでいる。

いままでコンテナに入れていた工具関係、メンテナンス関連グッズを先週入れ替えた大きな工具箱に入れる。すっきりした。

できに満足したので、休憩する。キャビンでゴロリだ。あと30分は寝れる。

急にトイレが気になったので、起きてポンピングをしてみる。50回くらいする。大丈夫だ。異常なし。でもポンピングしてるとハンドルのところから少し水がしみた。先代のよりもちゃちいトイレだな。

寝る。

1700に三樹さんに電話。

安良里の「よこ田」でごはん。沖カサゴ定食×2、金目のひもの定食×1、ねぎとろ丼×1、刺身盛り合わせ×1、それにビール3本で10,000円。

食事をしながらいろいろお話をする。4人で話すよりも旦那同士、奥さん同士で話すことのほうが多い。

話がはずむ。

お互い小型艇オーナーならではの工夫の話。ハンディの航海機器の話で盛り上がる。

三樹さんから聞いた話。安良里に自分の艇を置くまでは、クルージングで寄るには安良里が一番だと思っていたが、置いてしまったので、行くとこなくなったという人がいるらしい。なるほど。そんなエピソードがふさわしい港だと思う。

2000時頃帰る。三樹さん達は泊まりだそうだ。


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