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中木にトライ
日付 2001年9月23日(日)

天気 快晴
風向 北北東〜南南西 風力 3〜6 波高 0.5〜2.0
行先 三ツ石沖
出港時刻 08:30 帰港時刻 14:45
乗員 2名


教訓:リーフ状態でもセールシェイプを作る。


4時起床の5時出発。0510出発。安良里0715着。今日こそ中木に行くつもりだ。

台風の影響はないようだ。大丈夫だ。

テンダーを返しに行こうとしたが、岸壁が漁船でいっぱい。人が乗っている漁船に横抱きさせてもらう。操船ヘタで角度が悪く、バウを漁船に擦りそうになった。

協同丸を返してきたら、三杯横抱きのまん中のが出ていくところ。なんやかんやで0830出港。

カッパズボンをはいて、ライジャケにハーネスをつけている。フル装備だ。少し暑い。

出港直前

港を出てすぐセールアップ。

予報では、北東が午後から10mくらい吹くと言っている。いまのところそんなに吹いてなくて、5-6mといったところか。

用心のためワンポンで上げる。

港内で上げたほうがよかったが、そのまま出港してきた。

風は北東より。

振り返って安良里港。海岸線の切れ目が入り口。港は山のかげ。守られた港

女房の舵で南下する。機帆走。

松崎のところの吹き出しが少しあったけど、思ったほどではなかった。

舵をごごぞう(オーパイ)と代わる。

カッパ、ライジャケ、ハーネスのフル装備で南下中

波勝崎をかわして、妻良の吹き出しがあるかと思ったがそれほどでもない。しかも風は弱まってきている。が、波が進行方向からきている。この先は風が南か。

妻良の先の岬をかわしたあたりから、南東が吹いてきた。波が悪い。洗濯機の中だ。これは酔うな、と思っていたら案の定酔ってきた。

ごごぞうから舵を代わる。

三ツ石の先が銀色に光っている。まるで線を引いたようだ。

輝く海面

と、その光の中に達したら、どかんと吹いてきた。しかも丁度中木のほうからだ。進めないので、沖だしする。速度も落ちる。

波が悪いのが困る。進まない。

セールが深いので浅くしたいが、船酔いで億劫になっている。ツーポン入れるかと思うが、船酔いで億劫になっている。デパワーでごまかす。なので、とても悪い角度でのぼっている。風は、ビュンビュン吹いてる。デッキをスプレーが洗う。

中木のポイントには120度以下でアプローチすればいいので、そろそろアプローチできるのだが、風が。風向が悪い。行きたい方向から吹いてくる。

この風の中、初めての港に入るのはちょっと恐くなった。それになんとか中木に入れたとしても、槍付けがうまくいくかどうか。心配になってきた。

ここで中木に入るリスクとメリットを考えてみた。荒れて中木に逃げ込むというわけではない。リスクをおかしても得るものは少ない。中木に入るリスクは取らないことにする。

女房もすこしビビっているので、引き返すことに。

女房が乗り始めの頃は、強風でも全然怖がらないのに驚いたのだが、最近はいろんなことがわかってきて、怖くなっているようだ。

くるっとタックしてそのままベアして北上のコースに。とたんに海が穏やかに思える。ホントに追っ手はラクだ。同じ海面で、こうも違うかというくらい楽勝な海面に早変わり。

楽勝な海面。遠くに富士山

で、そんな気分で戻りながら後ろを見ると、なんとなく中木まで行けそうな気もしてきた。せっかくここまで来たんだし。もうすこし行ってみるか。

ということで、再びラフして、三ツ石をめざす。で、三ツ石越えたらまた同じくドッカンだった。

やっぱり帰ることにする。時刻は1130。ここから中木まで約2.5マイルだけど、1時間はかかるだろうな。

帰ると決めたら、ジブも出して帆走する。ワンポンと縮めたジブで7ノットオーバー。これは速い。ちょっと速すぎるので、ツーポン入れた。

妻良沖にきたら風が弱まってきた。南風と北風がぶつかっている。

風がどんどん落ちる。波勝をかわした頃機帆走に。舵をごごぞうに。

ワンポンに戻す。

楽勝な海面。雲見付近

雲見をかわしたあたりから北が入ってきた。

仁科沖では、完全に北。ようやくこのあたりで風速を計った。約15ノット。波がなくてこの風、しかも追ってなので快適。

でもまだセールが深いままだ。直せよな、と思うがまあいいかとも思ってしまう。追っ手のときは深くてもよかったんだが。

女房はキャビンで寝てる。

北北東の風。

沖だし。

ころ合いを見計らってタック。でもまだ足らない。

またタック。

安良里港の入り口の湾で、北から帰ってきた美如佳といっしょになる。

港内でセールダウン。

協同丸がないので、美如佳の帰りに寄ってもらうことに。どうもです。

係留場所につけて、ほっとひといき。母港に帰ってきた。いいなあ母港。こころからホッとした。安心感がジワジワと体をつつむ。気持ちいい。ありがとう安良里。

ざっと片付けて、遅い昼御飯。

食後に休んでいたら湯川さんが寄ってくれたので、テンダーに乗って一緒に岸壁へ。そしてそのテンダーで唐草に戻る。

戻って、残りの片付けと掃除。

その後1630くらいまでバースで横になって、休む。いいなあ母港。ココロもカラダも安心して休める。

せせらぎの湯。

1810せせらぎの湯発。ターンパイク経由。2100自宅着。


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