岩地で錨泊(2)
明るくなった。 風速は相変わらずだが、向きは変わって約30度から吹いている。この向きならいくら吹いても大丈夫だ。夜中とはほぼ180度変わった。 今日来る橋さんには、中木ではなくて安良里で待ち合わせをすることにする。ゆっくり眠れなかったので、これから中木まで行く気力がない。中木にはまたの機会ということで。どうも私は中木とは縁がない。 抜錨して安良里に帰ることに。 アンカーをあげるのは重かったけど、すんなり抜けた。引き上げたアンカーロープにも海底の砂がついていた。 このアンカーとチェーンが一晩耐えてくれた。ごくろうさん。 アンカーは、セットするのもたいへんだけど、しまうのも大変だ。オールチェーンのウインドラスにあこがれる。 片付けてセールアップ。 安良里に帰る。 岩地を出たのは、0800頃だった。 風は北東。それほど強くない。これなら中木にもいけるかな。と思ったが、橋さんに安良里ということを伝えているので、安良里に帰ることに。 途中、堂が島の乗り合い浜のところに入ってみる。堂が島の観光遊覧船の船着き場のあるところだ。ここは島の切れ目から入る。水深計がないときは入れなかったところだ。 ここは西伊豆沿岸の定期船コバルトアローも入っているので大丈夫だとは思ったど、やはり水深計がないと入れない。 今日はまだ観光船もいないので、入ってみることに。島の切れ目の水路は水深が8メートルくらいあった。これなら全く問題ない。
でも中がどうなっているかわからないので、緊張は続く。 ここは、外が波打っていても、絶対うねりは入ってこない。そういう意味では、アンカリングにはいいスポットだ。しかし、国道がすぐ側を走っているのでうるさいだろう。 水路から出ようとしたら、観光船の船団が。隣の仁科漁港からきたんだろうけど、たくさんやってきた。こっちが出るという意志を見せてるのにどんどん入って来る。出れないので、その場で旋回してやりすごす。 と最後に入ろうとした観光船が、こちらの出る意志を見て、外で待っててくれた。ありがたい。出船優先だ。で、おおいに感謝して、操舵手(キャプテンか?)とアイコンタクトして帽子をとって挨拶をして出る。 少し沖出ししてから、帆走。風速は6ノットくらいか。風向は南西。 安良里沖まで帆走して、入港するために落としていったら、デッドランになりそうだったので、機帆走で帰る。 港に戻ってセールダウン。 1015バースに戻る。ほっとした。 片付けて、バースで横になる。 橋さんが1137に土肥港でバスに乗るというので、1200くらいに安良里着だろう。 1130くらいに唐草を岸壁にまわして、女房が安良里のファミリーマートに食料を調達にいく。 フネで待っていたら、南斗の鳥谷さん。家族で黄金崎に遊びにきてるそうで、ついでにヨットに乗りにきたとのこと。可愛い娘さん2人と小さな息子さん。それにきれいな奥さん。 テンダーがないので、鳥谷さんは藤井さんに電話した。 その間鳥谷さんといろいろ話をする。 南斗は、最近入ったランバク付きのレース艇。前の船は鳥羽の少年団に引き取られたとのことだけど、回航はたいへんだったそうだ。エンジンが調子悪いので、船外機を持ってきての回航だったそうだ。 そうこうしているうちに橋さん登場。しばらくしてから女房が戻ってきた。 バースに戻る。 女房がランチの用意をして、私がオーニングをセット。このオーニングいいね。 ワインをあける。 今日はこのまま飲み食いして、民宿に止まる。安良里港に面した静養荘。 予約の電話を入れたら、部屋はあるけど「ごはんも食べるでしょ」だって。食事の用意はしたくないらしい。もちろん問題ない。外食する。 1700前くらいに、チェックインして、荷物をおいて近所の横田食堂へ。 横田では、金目の干物と活かさごの煮魚、鯵のたたき。ごはんとしったかのみそ汁。焼酎のお湯割り。 宿に戻ったが、他に客はいなかった。 風呂に入って早々に寝てしまう。
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