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唐草初のナイトクルーズ
日付 2005年7月16日(土)

天気 曇り時々晴れ
風向 南〜南東 風力 1〜2 波高
行先 係留のみ
出港時刻 ---- 帰港時刻(寄港)----
乗員 2名


自宅を朝9時すぎに出発。

今晩フネに泊まって、明日未明に新島に行けたらいくつもりだ。

ウチの近所のスーパーで飲み物、水、食料を買う。水は2リットルのペットボトル4本を段ボールで買った。コンビニの水はとても高いのでスーパーで調達だ。最近はあまり酒を飲まなくなっているので、水は贅沢をする。

11時50分くらいに漁協の売店に行きアンカー用のシャックルを買う。だいぶ前に中木港で根掛りしたブリタニーアンカーの代わりをやっと買ったので、それ用のシャックルだ。

現在唐草には、信頼性のCQRアンカー、収納性抜群の4本爪のフォールディングアンカー、新機軸のフロートスタンディングアンカー、そしてリベッチオ標準のブリタニーアンカーの4つを積んでいる。

だいぶ前に岩地でオーバーナイトのアンカリングをしたときは、CQRが大活躍した。フネのサイズにしては大きめのCQRだが、信頼性に関しては抜群である。

軽油買い忘れたので、国道に戻ってガソリンスタンドで10L買う。

再び安良里港に戻って、荷物を下ろす。

テンダーで唐草に渡る

オーニングで日よけ。そしてウインドCoolもセット。夏の快適艤装。

夏の唐草

新島行くつもりで家を出てきたのだが、持ち込んだ荷物に新島のチャートが入っていない。ウチに忘れてきた。

落ち着いた環境でチャートからGPSにウエィポイントを入力するために、ウチにチャートを持って行ったのが裏目に出た。

新島航海に必要なウエィポイントはGPSに入っているので行けなくはないと思う。チャートは忘れたが、参考図はある。先日の折戸マリーナには参考図だけで行った。

しかし新島は初めての場所だ。先日の折戸とはわけが違う。

迷う。

GPSのウエィポイントだけでは不安だ。GPSとチャートの両方で現在地を確認できるから安心なのだ。ナビゲーションというのは、究極的には自船の現在位置の確認のことである。自分が今どこにいるのか、それがすべての基本だ。それができなければ、その先には行けない。

今日は長浜さんも新島に向かうという話を聞いている。うまく新島でミーティングできたら素敵だと思う。しかし、なによりも自艇の安全のほうが優先されるのは当然のことだ。でも島で知り合いと島で会えたら素敵だと思う。

迷う。

長浜さんからケータイにメール。息子さんがフネに遊びにきたので、新島は中止だそうだ。

こちらも中止にしようかどうか迷っている旨伝える。やはりチャート無しで初めての港には行けないし。


おにぎりの昼食。

昼食後一休みしてから、差し板にGPSを取り付けた。板をヤスリで整形して微調整。

取り付けたGPS

懸案だったトイレを直す。排水はいいんだが、吸水がうまくない。ニュージャパンからトイレのパッキン一式を取り寄せてあるので、パッキンをひとつづつ変えていく。トイレ全体を取り外して広いところで作業すれば簡単なんだろうが、取り付けた状態で作業するのはたいへんだ。手がうまく入らないし、小さなネジがうまくドライバーにはまらない。はまったと思ったら、また外れる。まったくもー。

ケーンボートサービスの石井さんが来た。

作業を中断して、石井さんとお話する。

前回のメンテ時から引き続いているエンジンの冷却水ポンプの不具合の説明を受ける。カーテン、チークメンテの話。エンジンの話。

ブームカバーがボロになってきたので交換しようかと思っているという相談をしたら、ブームカバーはセーリングに関係ないところなんで、もっとボロになるまで使いましょうとのアドバイスをいただいた。いい人だ。

ということとで、冷却水ポンプ交換を発注した。それとカーテンの見積もりもお願いする。このフネには長く乗りたいので、乗らないときは直射日光を当てないようにして、木部と布の部分の保護したいと思ったからだ。

石井さんが帰ったので、トイレ修理に戻る。

悪戦苦闘の末、トイレがなおった。よかったよかった。

ここにきて、やっと新島行きは中止の決断をする。熟慮の結果とも言えるし、優柔不断の結果とも言える。

今日は夜間出港の練習にする。3時起床の3時半出発とする。そのための準備を明るいうちにする。3時半出発にしたのは、なんかあっても1時間しのげれば、明るくなるからだ。

日も沈んで暗くなってきたので、早めに寝る。







日付 2005年7月17日(日)

天気 曇り
風向 南〜南南東 風力 1〜2 波高 0.5〜1.0
行先 安良里沖
出港時刻 03:30 帰港時刻(寄港)05:30
乗員 2名


3時起床。3時半出港。

暗い。真っ暗。あたりまえだが夜だ。しずしずと港を出る。大型マグライトで危険箇所を照らして確認。

出港し、安良里港を振り返って思う。夜間入港は怖い。母港ですらそう思うのに初めての港に夜間入港というのは相当の覚悟が必要になるだろう。

唐草初のナイトセーリング

西に向かって沖に出す。岸よりにフネの明かりが見える。釣り船か、漁船か。

曇りなのでほんとに真っ暗だ。期待していたほど夜光虫もいない。

他のフネのクルーをしていた頃は、何度か夜間航海をしたことがあるが、自分の責任で夜間航海するのは初めてだ。緊張する。不安も感じる。

波も見えない。フネが揺れることで波があることがわかる。

西に出す。とにかく西だ。西には障害物はなにもない。


少し明るくなってきた。田子島がシルエットで見えるようになってきた。藍色の世界に黒の島影。

だいぶ明るくなってきた。夜間航海練習終了。安良里港に帰ることに。

明るくなってわかったのだが、山の頂きは霧に包まれている。闇夜だったわけだ。

この霧が下がってくると危ない。帰ろう。海霧は怖い。

安良里港入港
山頂付近は霧

帰って聞いたラジオで静岡県全域に濃霧注意報だそうだ。出港前に聞いた天気予報ではそんなことは言っていなかった。帰ってきてよかった。

片付けて、朝食。

風呂に入りたいが、まだどこもやってないだろうから、一休みして時間調整する。せせらぎの湯が8時からじゃないかと思って行ったが、9時からだった。

1時間も待っていられないので、足を伸ばして野天風呂、大沢温泉に行く。ここは朝7時からやっている。

大沢温泉は石けんがないので、途中のコンビニで買っていく。

源泉が森の中の湯船の中からぼっこんぼっこん湧きだしている。源泉掛け流しどころか、湯船が温泉湧きだし地点である。ここはほんとにいいとこだ。気持ちいい。

伊豆中央道のPAのような施設「いちごプラザ」でイチゴのソフトクリームを食べて、熱函道路、新道で帰る。


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