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漁協と懇親会
日付 2005年12月10日(土)

天気 晴れのち曇り
風向 西 風力 5〜3 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 2名


今日は泊地の懇親会である。といっても安良里泊地に停泊しているオーナーと漁協、というような公式なものではなく、まあ集まれるオーナーが集まって漁協の近藤さんも交えて親交を深めようとうところである。中村さんが漁協と段取りをつけてくれた。感謝です。

その前段階として、泊地利用者(の一部)の中から安良里泊地をよりよい泊地にしようという動きがあった。それには漁協と一緒になってやらないといけない。

泊地利用者も安くないお金を払っているわけだから、それなりのサービスを受けたい、という気持ちがある。といっても近代マリーナ並みの設備は望んでいないし、近代化のせいで安良里の雰囲気が壊れたり係留料が値上がりするのは困る。というような背景と空気があった。

で、まあそのへんもまあまとめてなんとか、ということである。

多くの泊地利用者は、地元の人や漁協と仲良くしたいと思っている。懇親会は漁協の人達とお話できるいい機会だし、とても楽しみにしていた。

泊地利用者の多くは、安良里を自分の地元と思うくらい愛していると思う。この土地と人々を大事にしたいという気持ちは、安良里に住まう人々と変わらないものがあると思う。


昼過ぎに港に着いた。駿河湾は大西が吹いていた。冬の季節風だ。港内も大西が吹いていた。これでは自分のフネに渡るのもたいへんだ。

冬の季節風と富士山

なんとか渡って、キャビンの中でストーブを焚く。暖かい。今シーズンから新型ストーブに替えたのだ。このストーブは、燃料を喰うが、熱量が大きくてキャビン全体が暖まるのが早い。

新型ストーブ

さっそく、お湯をわかして壱岐焼酎「さるこう」のお湯割りを飲む。毎回お湯を沸かすのは無駄なので、ポットももってきた。テルモスの魔法瓶である。テルモスは安くないが、保温力は抜群である。

それにしても「さるこう」は美味い。

テルモスの1.5リットルポット

「さるこう」は美味いのだが、なかなか入手できない。そこで中村艇の常備焼酎「粒露」の入手方法をマネして、蔵元の地元からインターネットの通販で6本単位で買うことにした焼酎である。私はこの「さるこう」が好きだ。

懇親会の帰りは暗くなるだろうが、行くのは明るいうちに行きたい。開始は5時からだが4時半にはフネを出た。風が吹き上がって、フネに戻れなくなってもいいように戸締まりと係留状況確認し、貴重品とクルマのカギを持って出る。帰れるときのために、ヘッドランプも持って行く。さるこうとポットも持って行く。

懇親会の会場は、安良里の漁民センターの2Fである。ここはとてもいい建物なのだが、ほとんどダイバー専用のようになっている。ダイバーといっても本職のダイバーではなく、プレジャーダイバーだ。安良里で遊ぶという点では我々と同じである。同じなのだが、フネ遊びの人達よりもダイバーのほうが優遇されているような気がする。ダイバーはこういう施設も使えるし。

この施設を我々も使っていい、と漁協からは言われているのだが、この建物に常駐しているダイビング業者から文句を言われたことがあるのは私だけではない。しかも気分を害する言われ方をしたのも私だけではない。

ダイビング業者にしてみれば、岸壁で釣りをして汚して帰っていく釣り人と、お金を払って安良里港にボート係留している我々との違いがわからないので、しかたのないところはあるのだろうが、我々としては権利を行使しているのに文句を言われるようで気分は悪い。

話は逸れるが、プレジャーダイバーはひとりではなにもできない。誰かのフネで潜るところまで連れて行ってもらわなければならない。そのため、プレジャーダイバーを受け入れる側はそれなりの施設を用意する。運営にも大勢の人がかかわる。しかし、ヨット遊びは基本的には単独である。横のつながりというのが乏しい。漁民センターを自由に使えるのがダイバーで、使えないのがヨット/ボート乗りというのは、政治力の差、あるいは数の力の差、ではないかとも思う。

閑話休題(話を戻して)。

5時を回ってみなさん集まってきた。

中村さんの進行で、まずは九里さんが漁協への感謝を込めて乾杯の挨拶をした。その後近藤さんのスピーチ。近藤さんの話の内容はとても興味深いものだった。安良里の歴史と今後の方向性というような話だった。しかし、近藤さんは堅苦しくなく優しい語り口で安良里の過去から語り起こして、それからの未来を説いてくれた。まさに近藤さんの知性と人徳を感じる内容であった。

挨拶が終わるとすかさず近藤さんの隣に行って、回りの人といろいろと話を聞いたが、人気者の近藤さんを独占できるわけもなく、近藤さんは参加者みんなのところをまんべんなく回っていた。そのあたりのバランス感覚もさすがだと思う。

漁協からはあと2人参加の予定だったのだが、急用のため近藤さん一人の参加だったが、次回の懇親会では是非、漁協からも大勢参加してほしいとこころから思う。

ほんとうに漁協の皆様、お気遣いありがとうございます。

今回の懇親会は飲み物食べ物持参ということなので、各自持ちよりなのだが、九里さんのところで中華料理を2品作ってきてくれた。大皿に2品。たいへんに美味しくいただきました。

懇親会の様子

19時すぎくらいに散開となり、フネに戻ろうとしたがテンダーが足らない。九里さんのところとウチ夫婦、大森さんの5人で1杯で行くことにした。

九里さんは明日朝4時半に帰らねばならないというので、出がけに電話をもらって一緒にテンダーに乗って、九里さんを岸壁で下ろしてから、唐草に持ってくることにした。


風がビュービュー吹いている。港内でもだいぶ揺れた。







日付 2005年12月11日(日)

天気 晴れのち晴れ
風向 西 風力 5〜3 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 2名


4時に起きて着替えを済ませ、九里さんからの電話を待つ。

4時半丁度に九里さんから電話。一緒に向山の岸壁へ。

お二人が降りて、私はテンダーで唐草に戻る。

8時すぎぐらいまで横になって。9時くらいに我々も帰ることに。風も少し収まって来た感じ。

ドンチューレ(アルページ)のガンネル磨いている岡田さんと飯山さんに挨拶して、ツバメ(X-Yachts)に寄って、大森さんをピックアップしてテンダー溜まりへ。

東名回りで帰宅。


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