長浜さん湯川さん
今日は三浦半島の南側、城ヶ島近くの宮川湾に阿武隈(ソレイユルボン)を係留している長浜さんが遊びにくる。 小田原で0850に待ち合わせて1045頃宇久須着。コンビニで飲み物とお菓子を調達する。 昼食は、長浜さんのリクエストで「やぶ誠」で食べることに決めていた。 1055やぶ誠着。1100開店だが、入れてくれた。三人で猪南蛮、猪せいろ、鴨南蛮。長浜さんは猪を食べるのは初めてだそうだ。 猪といえば、ジビエ(仏語:gibier)である。大雑把に言うとジビエとは牛、豚、鶏のような家畜以外の肉のことである。家畜じゃないということは、野禽、野獣の肉のことである。別な言い方をすると狩猟による鳥獣の肉のことである。 ジビエという言葉には、スノッブな雰囲気を感じてしまうが、猪は大昔から食べられている食材だ。古典落語の「二番煎じ」にも猪鍋が出て来る。ジビエなんぞと気取らずにいきたいものだ。って最初にジビエネタを振ったのは私だ。すまん。誰にだ。
やぶ誠での私のお薦めは、「あおりイカの天ざる」「猪せいろ」「猪南蛮」だ。この3つの中で、誰でもが美味いというのはあおりイカだと思う。あおりイカが高級食材であることを知らないと、イカ天のくせになんだこの値段は、というような値段(1,300円)なのだが、食べてみれば納得の美味しさだ。 もちろんソバもツユもちゃんとちゃんとの味である。 また書いてしまうが、ガイドブックで超有名な松崎近くの蕎麦屋は不味かった。蕎麦もツユもどっちも不味い。儲けのために素材と手間をケチってる系の不味さだ。そのくせもり1杯800円もする。私と同行した4人は全員まずいと思ったが、でもまあこういうものは好きずきなので、好きな人もいるとは思う。しかもガイドブックで名店として紹介されている。まずいと思う自分のほうがおかしいのではないかと思う人がいたっておかしくない。私は2度と行かないけど。 その有名店は、とても空いていたので、かつては美味しかったが、味が変わって人が来なくなったのかもしれない。あの味では、2度行こうという人はめずらしいだろう。蕎麦については特に思い入れのない同行の3人も「この店は不味い」、と言っているのだし。 最近そういう蕎麦屋に行ったせいか、宇久須の「やぶ誠」のありがたみがよくわかる。 私の蕎麦の好みについては、このサイトの初代唐草の航海日誌「14. (98.01.31) 1998年の乗り初め。雪景色と蕎麦と大西」にも書いている。
唐草に渡って、すぐに艤装してバースから出る。 先日の船底塗装の上架時にカットラスベアリングを交換した。高価絶大。気になるティラーの振動がピタリとおさまった。 1年くらい前からティラーの振動が気になっていたのだが、昨年末あたりからだいぶ振動が大きくなっていた。その気になる振動がすっかり収まっていた。いい感じだ。こんなことなら去年のうちに替えておくんだった。 港内でメインセールをアップし、そのままシングルラインリーフのワンポンのデモをする。長浜さんは小型艇のショートハンド(ほとんどシングル)なので、シングルラインリーフには興味がある、ということなのでお見せした。リーフとリーフ解除をお見せする。本当に簡単にできる。 この艤装にするとリーフ作業が簡単になるのでとても便利なのだが、デメリットもある。リーフするとグースネックがしぶくなるのだ。この艤装セットを売っているハーケン社でもこの艤装は小型艇にしか薦めないと言っている。 シングルラインリーフの仕組みを見れば納得のデメリットなのだが、今は風がないからわかるだけで、リーフするような海況で気になるほどしぶくはならない。
1200出港して帆走する。 船底塗装後の初出港である。すべる。すべる。いい感じ。いつでもこうだといいのに。
1330帰港。
1400湯川さんの美如佳(ハヤシ26)を訪問する。 本日長浜さんが唐草を訪れたのは、湯川さんとお会いすることと美如佳を見せてもらうという目的もあったのだ。 長浜さんは、舵誌で美如佳と湯川さんを知り、なんとかして美如佳の実艇を見てみたい。また湯川さんに会ってお話を伺いたいと考えていたそうだ。たまたま私が湯川さんと知り合い(というか同じ泊地利用者というか)ということから間に入ってスケジュール調整して、本日長浜さんの美如佳訪問とあいなったわけである。
長浜さんは、web上で以下のような記事を発表している。 湯川さんと長浜さんがデッキで艤装等についていろいろ話をしている。我々とレンコさんはキャビンで雑談。1600くらいまで歓談していた。 美如佳は春から瀬戸内クルーズに出かけるそうだ。いいなあ。春の瀬戸内。 唐草に戻って解装。
|