雨はほとんど一晩中降り続いていたが、早朝の土砂降りはすごかった。デッキを叩く大音響だった。 0530起床。 昨日に引き続きチャートワーク。 0900頃Sさんから電話。事務所へ。チャートのラインをチェックしてもらう。 差し板の下半分サイズで寸法もぴったりの板をもらって(感謝)いるので、それにGPSのブラケットを取り付ける。チーク合板そのままなので、雨対策として木口にテープを張って保護しておく。帰ったら耐候性の高い塗料を塗ろうと思う。 1100に買い出しに行くことにして、いったんフネに戻る。 船内片付けを続ける。 1100に事務所に行く。今回回航に同行してくれるNさんが19時の姫路発のフェリーで来ることを伝える。 昨日と同じうどん屋で同じものを食べる。これ美味い。飽きない。おそるべし讃岐うどんの実力。 お店に入ったら、子供を抱いた若い美人女性がやってきた。Sさんが呼んだようだ。名刺をもらう。芳地直美さん。舵誌に「ハッピークルージング」を連載している女性だ。仕事はシーカヤックのショップをやっているそうだ。私が舵の回航の記事の話をしたので、Sさんが呼んでくれたのかもしれない。偶然やってきたのかもしれない。 しかし、ここで私は大きなしくじりをしてしまった。芳地さんとSさんとの会話がまるで同級生どうしみたいだったので、考えもなしに「Sさんと同級生ですか?」と聞いてしまったのだ。ああ、大しくじり。彼女はそんな歳いってるように見えないのに。 聞けばSさんは私と同い年で、芳地さんはそれより10歳も若かった。やっちゃった〜。ごめんなさい。謝ったって後の祭り。 こういうことは、取り繕おうとして言い訳めいたことを言えば言うほど悪い方向に転がっていく。今回もまさにその通りに転がっていったのだった。ああ(嘆息)。 舵誌の写真よりずっと美人に見えたので、(舵誌の)写真より美人ですね、と言えばよかったと気がついたのは買い出しが終わってSさんと岡崎造船に戻るクルマの中でだった。ああ俺のバカ。バカバカ。 さておき、ショッピングモールの中のスーパーで回航用の食料の買い出しをした。Sさんはベテランらしく、その場で食料の量を決定しながら買い進める。私ならリストを作ってこないとそういうことはできないな。このへんも経験の差なんだと思う。おおいに勉強になった。 回航中の食料は岡崎造船持ちだが、回航前の私の自前の食料を別途調達する。今晩Nさんが来るので、夕食2人前と朝食2人前を用意しておく。スーパーの地酒があったのでそれも買う。 それにしても雨だ。梅雨だからしかたがない。回航中もきっとこんな感じだろうと思う。覚悟する。 フネに戻って食料を積み込む。 風も弱いし、雨も小降りになったので、Sさんがいるうちにジブを上げることに。問題なくすんなり上がった。ファーラーに巻いておく。 ティラーを動かすとキーキーしていたのだが、それはきしみ用のスプレー(ホームセンターで売っているようだ)を塗布したらなおった。これもSさんが対処してくれた。 Sさんが社に帰り、私はチャートワークを続ける。 チャートワークに飽きて船内片付けをする。なんだかんだとやることは多い。 ブームカバーを外した。いいね。ニューセール。リーフロープはまだ装備されてないようだ。それとコクピットでリーフできるようにスピンロックを追加したが、そっちの艤装もまだだ。 Nさんが岡崎に送った AIS 関連の荷物を受け取りに行く。Nさんはこの AIS で記事を書くという名目で回航の手伝いに来てくれた。Nさんは IT 関連の記者なのでこの回航は出張扱いだ。 1630時、昼に買ってきたバッテラで日本酒を一杯やる。寝台列車でさるこうを飲むために持ってきた蕎麦猪口で飲む。この日本酒、昼にスーパーで買ったんだけど、想像してたよるずっと美味い。 一杯だけ飲んで、17時頃クラブハウスにシャワーを浴びに行く。 クラブハウス内の記帳ノートを見たら、安良里の湯川さんのがあった。なんだか遠いところで知人に出会ったようで、懐かしいような気持ちになった。 雨が上がったようだ。港の写真を撮る。
しばらくしたら、タンクローリーが給油に来た。燃料タンクを満タンにして、そのほかにポリタン3本用意した。合計100L。2GMなので、時間あたり2リッター消費するとして50時間ぶんだ。 ティラーエクステンションがが長いことに気がついて、短いのに変えてもらえるか聞いてみる。在庫が無いようなので後で、ということになる。 Nさんが2050福田港着なので、2020頃琴塚を出て迎えに行く。 2120頃Nさんと一緒にフネに戻る。 一緒に日本酒を飲みつつ、買っておいたつまみを食べつつ明日の用意。 2330頃就寝。 明日から回航だ。
|