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岩地でアンカリング

日付 2006年8月25日(金)

天気 小雨のち晴れ
風向 南より 風力 0〜1 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 2名


今日も金曜の夜からフネに泊まりに行く。

1940自宅出発。かのやで発泡ワインを2本買う。(以前にこの店で薦められた、イタリアの発泡ワインを買いたいのだが、名前をなかなか覚えられなくて、店のおじさんと一緒に段ボールを開けて探す。前回は若主人がいたので一発で買えたのだが。(で、今Webで調べたらおそらく「サンテロ ブリュットNV ピノシャルドネ」だ。これは安くて美味い)クーラーボックスには2Lのペットボトル2本を凍らせたものと1Lのを3本入れてある。夏は冷たさがごちそうだ。

途中、宇久須のコンビニで食料とソフトドリンクを買う。ポカリスエットやアクエリアスのようなイオン飲料も買う。汗だくになったときは、水だけ飲むよりもイオン飲料も飲んだ方が発汗が押さえられる。

発汗→水分とミネラルを失う→水分補給→血中に水分が増える→相対的にミネラル分の血中濃度が下がる→発汗によって水分を排出して血中のミネラル分の濃度を保とうとする→汗だくでバテる。ためしてガッテンでやってた。

このサイクルを断ち切るために、水を飲んだらイオン飲料も少し飲んでおくと汗だくが多少マシになる。夏のセーリングでバテてはいけない。注意散漫、操船が後手に回る。後手に回ると危険が増える。

唐草では、落水以外にもケガとヤケドに注意している。例えば、航海中は煮炊きをしない。お湯は停泊中に湧かしてテルモスに入れておく。長期航海ではそういうわけにはいかないので、そのへんのスキルも得たいと思っている。静かな航海中に安全にお湯を湧かす。そのくらいのシーマンシップは獲得したいとは思っている。

もし万が一ケガやヤケドをしてもフネの速度は遅い。病院のあるところにたどり着くまでに長い時間が必要だ。応急処置も大事だが、それよりケガをしないことがとても大事だ。落水も死に直結しているが、ケガもばかにできないのだ。アンカリングして遊ぶときは、海中の危険な生物にも注意である。

アンカリング中にゲストが海中に入るときは、ライジャケをつけてもらうか浮き輪を持っていってもらっている。たいていのゲストは私の言うことを聞いてくれるが、そうじゃないゲストもいる。そういう人は次からは声をかけない。誰でもわかることだが、事故が起きてからでは遅いのだ。

話が逸れた。

女房が巨大タオルでセティバースを寝床にして、私は保冷庫に氷を入れ、食料を入れる。

お茶を飲んで一休みして寝る。







日付 2006年8月26日(土)

天気 曇り時々晴れ
風向 東南東〜南南東 風力 0〜2 波高 0.5〜
行先 岩地
出港時刻 08:00 帰港時刻(寄港)15:45
乗員 4名


0500起床。 艤装する。

0600朝食。サンドイッチとおにぎり。

0730奥津さん達が到着したので、岸壁に迎えに行き、漁協で氷を買う。

0800出港。

帆走開始

今日は浮島に行ってみようと思ったが、浮島は行ったことないし、沖はそこそこ吹いているので、帆走を楽しむために今回は浮島よりさらに南下して岩地に行くことに。

夏の楽しいクルージング

田子島を回ったあたりで、風が安定して南東方向から吹いて来たので、帆走。奥津さんに舵をまかせる。始めは落とし気味で、だんだん慣れてきたので、トラベラーを風上側に上げてブームをセンターにしたクローズホールドでぼほ真南を目指す。田子島沖からだとだいたい、雲見狙い。

松崎を越えて、岩地が正横になってからエンジン始動。ジブを巻く。

沖に出て、帆走を始めるとき。エンジンを止めて、風と波の音だけになるときの楽しさは、ヨットの楽しみのうちのひとつだが、エンジンスタートして機帆走になる瞬間も楽しい。人工的なエンジン音を頼もしく感じる。

岩地の入り江の北側には暗岩があるので、岩地には針路90度で入る。セールダウンしてアンカリングのポイントを探す。

岩地の湾の南は港になっているので、フネの往来の邪魔になるのでアンカリングできない。北寄りは素潜りしてる人がいるのであまり寄らないほうがいい。

東側が砂浜になっていて、海水浴場になっている。

岩地の海水浴場

入り江の北寄りで、海水浴場の境界のブイから5艇身くらい離れたところにアンカーを入れることにする。バウの先の目標となる景色を覚える。手を肩と平行に広げて、その先の左右の景色を覚える。これでこの場所を離れても同じ位置に戻って来れるはず。

水深は約6メートル。これから潮が引くとしても5メートルを切ることはないだろう。

女房に舵を渡す。女房は湾内をデッドスローで流す。私はアンカリングのセットをする。

アンカーは「モナリザ」だ。これを買ったのは2003年のボートショーだ。ようやくこのアンカーを試せる時がきた。モナリザは「フロートスタンディングアンカー」というんだそうで、アンカーのシャンクに浮力体がついていている。

その浮力体のおかげで、以下のメリットがある。


1) 爪が必ず海底に向く
2) 水中重量が軽くなり、上げ下げが楽
3) ストックがないので収納が楽

詳しくは http://www.monalisa88.com/top2.html を見てください。

セットが完了したので、アンカーを落とすと決めたポイントに戻る。

フネを静止させ、アンカーを水中に入れると確かに軽くなる。チェーンの重量しか感じない。アンカーを垂らしたままフネを後進させつつ、チェーンとロープを下ろして行く。エンジン中立にして行き足だけでロープを出す。だいたい20メートルくらい出したところでアンカーロープにテンションかけて、アンカーが効いているのを確認。その後ロープは30mくらい出してクリートする。

曇っているので、日よけ使わずにテーブルをセットして早めのランチ。

アンカリング中(セールとデッキの白のせいで露出が難しい)

漁協の氷をクーラーボックスに入れて、水を入れてビールと発泡ワインを冷やす。

アクリルのシャンペングラス(形容矛盾か)で飲む。

こまごましたつまみなどつつきながら、過ごす。

ひる頃に太陽が出て来たので、日よけをセット。

奥津さんたちがボルネオに行ってきたときの写真を見せてもらう。いいねボルネオ。自然たっぷり。行きたくなった。

昼は、コンビニで買った冷やし中華。これが意外と美味しいんだ。入れ物もプアなんだけど、夏は買っちゃうんだよなあ。これか冷やしたぬきうどん。

キャビンに風を通して、セティで昼寝。

コクピットで昼寝。水遊び。思い思いの昼下がり。

1430時抜錨。

このアンカー軽い。浮力体がついているので、水中ではほんとに軽い。ランチタイムアンカーには最適だ。ストックレスなので、収納も簡単だし。問題は岩場で使って浮力体に穴があいたときだな。まあ、アンカーには向き不向きがあるんで、万能なアンカーなんてないし、アンカーはチェーンとロープと組み合わせてワンセット。

どんな状況でもアンカーのみの把駐力でフネを支えられると豪語するアンカーメーカーもある(名前は出さないが知ってる人は知っている)が、チェーンでシャンクを寝せなければどんなアンカーも効くまい。もしそんなアンカーがあったら上げることができないだろう。

帰りは微軽風の追っ手なので、機帆走。

帰路

1545時バース着。

解装して1700頃離艇。

熱函道路沿いの「大関」で味噌ラーメンを食べたかったが、今日もやってなかった。ここんとこ連続で食べられてない。

小田原の「蔵」のラーメン。ここは塩味が絶品。


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