18:15フネ着。
今日は休みを取って、横浜ベイサイドマリーナのフローティングヨットショーに行ってきた。 女房のデッキシューズがダメになった(靴底が摩耗して滑るようになってしまった)ので新しいのを買うためだ。靴は本人が履いてみないとわからないので、通販では買えない。 物販ブースのワゴンセール狙いである。運良くサイズが合えばラッキーだ。サイズがなければベイサイドマリーナ内のお店で買うしかないが、普通の靴屋ではデッキシューズを置いてないので、売ってるだけマシだ。少々高くても(正価)でも買って来るつもりでいた。デッキにはデッキシューズが一番である。野球やサッカー、陸上競技用のシューズがあるように、デッキではデッキシューズの実力が発揮される。 ヨットショーが始まる10時前に、ベイサイドマリーナに着いた。ベイサイド内にあるマリンサービス児嶋でデッキシューズの値段を見ておく。 前々からちょっとしたアンカリング用に小さなブルースを欲しいと思っていて、ブルースの5Kgがいいかなと思っているのだが、買う前に実物を見たいと思っていた。5Kgがあまりに小さいようなら7.5Kgかなと思っていた。 実物を見たところ、夏場に入り江でランチに使うなら5kgので足りると思った。吹いたらさっさと抜錨して帰ればいいし。10kt以下の風だったら、8mmチェーンを4mつないで、水深5m以下の所でスコープ5倍取れば、充分目的にかなうと思った。心配性の私はさらに6mmチェーンを4mプラスすると思うが。 ブルースを買ったら、急にアンカーを入れなくてはならない状況のときにすぐ使えるようにしておきたい(先日岩地で使ったモナリザも便利なのだが、浮力体があるので、デッキ上のどこかに固定して出しっ放しというわけにはいかない)。
ヨットショー会場ではとりあえず会場全体をひと回りして、その後乗艇してみたいフネのところに戻って船内を見た。 岡崎造船も出品していて、営業のS氏が来ていたので挨拶していろいろと話をした。 岡崎造船からは「オカザキ33クラシック」と「オカザキ33デッキサルーン」を浮かべていた。オカザキ33クラシックとデッキサルーンのハルの形状は全く同じモールドから作られている。しかし、その2艇は全く違う個性を持っている。そしてそのどちらも林賢之輔デザインだ。 林デザインは、ステップマリンからトレッカーシリーズが2艇出品されていた。林デザインのクルージング艇は外見が良く似ている。 巨大なカタマラン、ベネトウのラグーンも出品されていた。世界1周するなら、44フィートのカタマランは検討の範囲だと思う:-)ので興味を持って見に行った。
ラグーンのサイト ラグーンに乗艇してみて、このフネはクルーごとチャーターして乗るフネだなと思った。個人やカップルで向きじゃないと思った。 乗ってみてすぐに気がつくのは、この大きさだと掃除がたいへんということだ。床面積100平米越えてるんじゃないだろうか。 さらに、運用という観点からは、各パーツ類を一定のレベル保つようにメンテナンスし続けるのは、個人の趣味の域を越えていると思う。専門家を雇う(パートタイムででも)必要がありそうだ。専門家の助けなしには、休日はメンテナンスに明け暮れそうだ。 2家族くらいで、スキッパーとコックを雇って3泊から5泊くらいクルージングするにはいいフネだと思う。 その後物販ブースを回って、デッキシューズを探した。 プラスチモのワゴンセールでデッキシューズを半額で売っていた。ラッキー。靴は本人がはいてみないとわからないので横浜まで来たかいがあるというものだ。遠くから横浜に行くので、デッキシューズを買うだけじゃもったいないので、フローティングヨットショーに合わせたわけだし。 半額なのは、多少キズありのものだったが、デッキシューズは作業靴だしすぐにキズ付くものだから別にそれでもかまわない。しかも、なるべくフネの上だけで使おうと思っているし。(デッキシューズは底が柔らかいのでアスファルトの上を歩くとスグに底がダメになってしまう。ダメになってもそのままアスファルトの上しか歩かないならいいのだが、デッキで使うと滑って危険) それと女房は、HOOD社のトートバッグを買っていた。彼女はノースセール社のケブラーのバッグも持っているのだが、今のフネのセールがHOODなので、HOODのバッグが欲しかったらしい。ワタシ的には、ノースのほうがカッコいいと思うんだけど。 ちなみに歴代の私のフネでノースのセールを使ったことは一度も無い。
自宅に戻り、着替えを積み込んで安良里に向かう。途中のスーパーで2泊ぶんの食料を買った。 先日、26Lのリョービのクーラーボックス XXR を買ったので、より多くのモノを冷やして持っていけるようになった。自宅で作った氷もたくさん持っていける。発泡ワインと白ワインを冷やして持っていく。 クーラーボックスはホームセンターで安売りしているコールマン等のものより釣り用のほうが圧倒的に性能がいい。氷の持ちが全然違う。
1815フネ着。 ワインクーラーに氷と水を入れ、スペインの発泡ワインを入れる。いい感じだ。氷水のありがたみが自宅とは全然違う。この冷たい温度がごちそうなのだ。 鈴松のかまぼこ(私は小田原蒲鉾の中では鈴松のが一番好きだ)その他をつまみに飲む。アクリルのシャンペングラスで飲む。女房が行台子の免状を取ったので、そのお祝いの意味もこめて乾杯する。 ワインが空いたので、さるこうの水割りを1杯だけ飲む。ダイヤアイスと天然水で作った水割りだ。コップはアクリル製だ。 2100頃には寝てしまう。
0600起床して艤装開始。女房は朝食の準備。 朝食を摂ってお茶を飲んで一服してから、0800出港。 今日は先週作った計器板の使い勝手を確認するのも目的だ。とりあえず北上しようというプランだけで出港した。 出港時、ほとんど無風。機帆走。
宇久須を越えたあたりで、微風の帆走の練習。女房が舵。フネはほとんど無風でも走る。一度行き足を得たら、その行き足が作る自分の風を大事にする感覚を身につけてもらう。 1ノット台でしばらく帆走させる。もしエンジンがダメになったら、この調子で帰港しなくてはならない。
30分程度で練習を切り上げ、再び機帆走で北上する。 土肥、戸田を越えて大瀬崎を回り込んで内浦湾に入る。ここはまるで湖のようだ。
せっかく内浦湾に来たのだから、ということで古宇に行ってみることに。ここには知り合いが係留していたこともあるし、世界一周してきたヨットもある。一度見学にいきたいと思っていた泊地である。 チャートを見ながら地紋航法で古宇を目指す。 古宇の入り江はイケスがたくさん浮いていて、その先にヨットが係留してあった。イケスがあるということは、波穏やかないい泊地なんだと思う。
いけすとその付属物に注意しながら進む。水深計にも気を配る。 世界一周ヨットはすぐにわかった。なるほどこれで世界一周してきたのか。 この船の世界一周航海日誌がwebにアップされていたので、楽しみに読んでいた。この船が帰国してからは、舵誌にも記事が載っていた。
古宇を一回りして帰ることに。
内浦湾を西に向かって機帆走で走っていると、大瀬崎が近くなるにつれて風が上がってきた。6-8ktは吹いている。早速エンジンを切って帆走する。 風は南西なので帰路はクローズホールドだ。それでもナンバー3とフルメインでだいたい艇速はコンスタントに5-6kt出た。しかし、駿河湾を南下して安良里に帰るにはタックを繰り返す必要があるので、目的地に対する直線距離換算の速度はその半分くらいだろう。
今は日没が1730頃だから、その2時間前の1530くらいには安良里に帰るつもりでいる。日没2時間前帰/寄港が唐草の基本スケジュールだ。2時間は余裕として見ているので、悪くとも日没には着ければいい。今晩も安良里泊だし。 しばらく帆走を楽しんでから、1530に安良里に着けるように機帆走に切り替える。こういう計算するのにもGPSは本当に便利だ。
帆走中はずっと舵の練習していた女房が、機帆走になったら舵をオーパイに任せてキャビンに入って寝てしまった。 私のほうは元気なので、疑似シングルハンドで港に帰る。 1540安良里着。 港内で女房を起こし、セールダウンして軽くラッシング。 バースに戻り、解装。 腹がへったので、女房に丼飯を作ってもらう。丼はこないだウエストマリンの通販で買ったスーブボウルである。 丼が出来上がったので、解装途中だがコクピットにテーブルを出して食べる。美味い。 お茶を飲んで一休みしてから、解装と係留固めを続ける。女房はキャビン内を片付けて、つまみの準備。 最近お気に入りの甲州種の白ワインをアクリルのワイングラスで飲む。ワインはワインクーラーの氷水で冷やしている。 ウチから持って来た冷蔵庫の氷も2泊ぶんしっかり持った(さすがリョービの XXR )。2泊目でも氷水が使えるというのは本当にうれしい。何度も書いてるけど、温度もごちそうの一部だ。夏は、冷えたワインがほんとうに美味しい。 甲州種を使った白ワインは、酸味が穏やかなのが気に入っている。鴨宮の酒屋「かのや」では甲州種の白ワインが豊富なのも嬉しい。 皿も紙皿をやめてからは、デッキの食事の質が上がった気がする。メニューは同じでも豊かな食卓という気がする。といって、磁器やガラスの食器だとちょっと過ぎた(分不相応な)感じのする我が愛艇である。メラミンとアクリルが丁度いい塩梅なのだ。 下着を替えて、ウエットティッシュで体を拭って、顔洗って、歯を磨いて、パジャマに着替えて寝る。
0530頃起きて、鳥除けの細引きを張り巡らす。離艇のために係留状況を確認する。 0600女房も起きて来る。 小雨が降ったり止んだりだ。天気予報では午後から降るようなことを言っているが、早めに上がるに越したことはないと思う。 もうすでに食器は洗って片付けてあるので、離艇直前の朝食は菓子パンと紙コップでお茶だ。 持って来たペットボトルの氷は昨夜のうちに保冷庫の外に出しているので、全部水になっている。それらの水は最後にフネの清水タンクに入れた。 0800離艇。 いつものせせらぎの湯に入ってから帰る。せせらぎの湯は10月からは8時オープン。
唐草が3代目になってからは、金曜の夜から来ることが多くなった。そのせいもあって、いままでの年間最大乗艇日数の記録は越えたが、出港回数はまだ記録に達していない。 出港回数の記録を作った年は、マイレディからリベッチオに乗り換えた年だ。 その頃は土曜に来て日曜に帰るか、土曜の日帰りが多かった。なので、日数に対する出港回数が多い。しかし金曜から日曜までの3日間いて、出港が土曜の1日だけだと乗艇日数は多くなるが出港の割合は減る。 かつて土曜の日帰りが多かったのは、金曜は自宅の布団でじっくり休もうと思ったからである。これだと休みは土曜から、という気持ちになる。あたりまえだ。 ところが、金曜の夜から行くと金曜の仕事を終えて自宅に着いて準備をし、フネに到着するとそこからが休日のような気分になる。金曜の夜、港に浮かべたフネのキャビンで軽く一杯飲むと、それはもう日常から離れた時間だ。休日気分だ。 翌日は、明るくなったら起きて、気になるところをメンテナンスするなり、さっさと出港するなりして丸一日遊べる。そしてまた一杯やってから床につく。 明けて日曜。朝食を取ったら帰り支度して、朝風呂の温泉に入って帰って来る。午後の早い時間には自宅に着く。 自宅に着いてからも休日が続いている。 週休2日だが、3日休んだような気になるのでとてもお得感ある。 この方法だと、ログブック(航海日誌、艇の運用日誌)の日付は進むが、実際の出港の割合は減る。土曜にフネに行って出港し、泊まらず帰ってくるのに比べると日数あたりの出港回数が三分の一になる。
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