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ウインチ整備と田子巡航

日付 2006年10月6日(金)

天気 曇り
風向 風力 1 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 2名


帰宅時は土砂降りだった。

この雨はもうすぐ上がるはずなので、フネに出かける準備をする。

せっかくの3連休だが、この荒天の余波で海况は悪そうだ。

自宅の冷蔵庫の製氷装置で作った氷をレジ袋に半分くらい入れ、リョービのクーラーボックス、「プロターゲット XXR(26L)」に入れる。

それとタッパーで作った大きめの氷を2個と2Lのペットボトルを凍らせたものを1本と1Lのペットボトルを凍らせたもの3本持って行く。高性能のクーラーボックスを買って気がついたのだが、私は氷が好きなようだ。

飲み物は、いつもの発泡ワイン「ピノシャルドネ」。それと甲州種の白ワイン、壱岐焼酎さるこうを500ccのペットボトルに詰め替えて持っていく。


2230時頃安良里に到着。

雨は上がっているが、台風くずれの低気圧のせいで港の中でも白波状態。

フネに渡り、荷物をキャビンに入れ、今夜の乾杯に向けて各自分担して作業を進める。

女房が荷物を片付け、セティを整えてる間に、私はワインクーラーに冷蔵庫の製氷機で作った氷を半分入れ、氷水を作り、その中にピノシャルドネ入れる。

簡単なつまみを用意。クリームチーズとクラッカー。コンビニで買ったチーズかにかま(最近のお気に入り。オホーツク等のいわゆるカニカマじゃなくて、珍味然としてる)。メラミンの皿に盛りつけ。

パジャマに着替え、寝床になったセティーに腰掛け、キャビンのテーブルにランチョンマットを敷いて、ワインクーラーに入れた発泡ワイン入れる。

準備完了したところで、発泡ワインを抜いてアクリルのシャンペングラスで乾杯。

あー。美味い。

このひとときのために週日働いている、という気すらする。


外は風が強い。リギンが鳴いている。

2人でピノシャルドネを1本開けたところで寝る。

夜半には風が落ちた。







日付 2006年10月7日(土)

天気 晴れ
風向 西〜北 風力 0〜3 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 2名


起床。

青空だ。秋の快晴。

日差しが水面に

天気はいいが、昨日の余波でうねりが大きい。港内でもその影響が感じられる。

今日の出港はとりやめだ。

IMOCの波浪予想図でも太平洋岸はすべて波高4.5Mオーバーの真っ赤な画面だ。駿河湾内でも相当な波高だ。


懸案だったウインチのメンテナンスをする。

クランクを入れてまわす筒の摩擦を解消するために、CRCで汚れを落として、こびりついたものは#2000のペーパーで擦り取って、その後薄くリューマーのグリスを塗る。

ウインチ整備。海にパーツが落ちないようにライフラインのすき間を塞ぐ


この棒状のパーツが汚れてウインチを重くしていた


汚れを落として、リューマー純正オイルを塗って元に戻す


再び組立てて、ウインチハンドルを差したところ


鳥除けシステムがうまく作動していない。

デッキに落ちているフンの量が、鳥除けシステム設置前と変わらない。鳥除けシステムの細引きを増やしてみることにする。

キャビンでは、女房がノートをひろげて、茶道の稽古資料のまとめをしていた。

私もデッキ作業を終えてキャビンにおりる。ウチから持って来たお気に入りの中国土産のジャスミン茶を入れてもらう。

女房は書き物。私は読書。


私はインドア派だと自分では思っている。そして、ヨットはインドアの遊びでもある。

セティーバースに横になって、コンパニオンウェイ越しに空を見る

外は快晴。風は爽やか。そんな天気のときにキャビンで過ごすのが楽しい。

コンパニオンウェイとハッチを渡る風。青空と雲。差し込む光と影のコントラスト。水面にに反射した光がゆらゆらと、キャビンの天井を照らす。

嬉しくなる。心がほぐれていく。

セティバースに横になって、古い雑誌を読むともなく眺める。こんな時間は、インドア好きにとっては堪らん(【たまら-ない】こたえられないほどよい(広辞苑第五版))喜びだ。

昼食はレトルト丼。スープボウルで女房が中華丼で私が牛丼。

食事も終えて、片付けも終わり、頃合いもよし、ということで今日も飲む準備を始める。

甲州の白ワインをワインクーラーで冷やす。

今日のワイン

今日のつまみ

つまみは、静岡名物黒はんぺんとカニカマ他。メラミンの皿の上ででいっちょまえの料理のように見える。


天気はいいのだが、うねりが大きい。

飲み終えた頃、山に陽が傾き少し雲が出て来た。


夜が更け、中秋の名月。

月光がまぶしいくらいに明るい。月光に照らされた地上が青く明るい。







日付 2006年10月8日(日)

天気 晴れ
風向 西より 風力 0〜2 波高 1.5〜2.5
行先 田子港
出港時刻 07:20 帰港時刻(寄港)09:40
乗員 2名


0600起床。

今日も快晴。

菓子パンと紅茶の朝食。

うねりが少し収まってきたようなので、とりあえず港の外に出てみることに。

秋の富士山。冠雪なし

港内でセールアップして、0720出港。

風はないが、うねりが1.5Mから2.5Mくらいある。

機帆走で田子に入る。

田子の湾内の平らな海面で縮帆の練習などをする。

湾内と港内をゆっくりめぐって、尊之島の東側のアンカリングスポットでフネをドリフトさせる。

左が尊之島

ワンポンからフルメインに戻して帰港。


094時0バースに戻る。

解装。

朝は寒かったが、帰ってくる頃には暖かくなってきた。

コクピットの日除けを掛ける。

この泊地ではフネが20度を向いているので、日差しが傾きだす秋になってくると日差しが効かなくなってくる。前にも書いたが、暖簾状の日除けを早く追加したい。

ポリタンに残った水を清水タンクに入れ、新しい水を汲みに行く。ついでに生協で買い物。

ダイヤアイスも買ってきたので、さるこうの水割りを飲む。

つまみは、安良里の生協で買ったイカ焼きのスライスと鶏唐揚げ、カニカマ。

ブームカバーを止めておくロープをいくつか作る。係留索の固定方法を改良。デッキに出てるといろいろ気になるところがあるもんだ。

飲んで横になる。

女房は昨日の続きの書き物をしている。

しばらくして人の呼ぶ声が。私はウトウトしていたので女房がキャビンから出てみたら、ライジャケをつけて泳いでいるNさんとその友人達。

私は西伊豆の綺麗な海に慣れてしまったせいか、安良里港の水の中にはできるだか入りたくないと思うようになってしまった(必要なときは潜ってるけど)。

今でこそ綺麗な海に慣れてしまっているが、私も安良里に初めて来た時は水の綺麗さに感動したので、都会の人がこの水に中に入りたい気持ちはよくわかる。


夜はさるこうの水割りと豚の角煮とミートボール(赤ワイン飲もうの思って買ったつまみだけど、結局赤ワインは飲まなかった)。

暮れてきたので寝る。1900時頃か。


夜が明けて起き、日が暮れて寝る。素晴らしい。

中秋の名月の翌日の月







日付 2006年10月9日(月)

天気 晴れ
風向 東より 風力 0〜1 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 2名


0600起床。

菓子パンと紅茶の朝食。

今日はさっさと帰るので、朝食後に離艇準備。

0730時ころ1017HPまで気圧が上がった。でも今日は高潮注意報が出ている。

余ったポリタンの水は清水タンクに。それ以外の余った水は、シンクから流してスルハルの排水口付近を短時間でも淡水化し、海洋生物の付着を防ぐ。実際の効果というよりは、気持ちの問題だけど。

荷物をテンダーに積み、鳥除けのロープを引き回し、ハッチを締め、ハッチカバーをかけ、バルブを締め、プロパンを閉じ、バッテリーオフ等を確認。

0800離艇


この連休中、安良里から南アルプスが良く見えていた。対岸が近く見えた。もう冬の始まりなのかもしれない。とりぱんでは、秋は光の季節だと言っていた。


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