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配電盤交換とゲスト来泊

日付 2006年10月13日(金)

天気 晴れ
風向 南東 風力 2〜4 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 2名


自宅近所のスーパーで週末の食料調達。

2220フネ着。

フネに着いたら、配電盤の工事が終わって、新しいのが付いていた。嬉しい。

旧(ヒューズ式) 新(ブレーカー式)


いままでフネで使っていたiPod用のポータブルスピーカーが小さく感じたので、電池駆動はできないが JBL の on time を買った。それをフネで試してみた。キャビン内が音楽でで満たされた。スピーカーの場所を意識させない音場というのだろうか。

JBLの on time と iPod

配電盤の左側の12Vシガープラグ型アウトレットからインバーターを通してスピーカー用の電源を取っている

さるこうを軽く一杯のんで寝る。







日付 2006年10月14日(土)

天気 晴れ
風向 北北東〜北 風力 1〜5 波高 0.5〜1.5
行先 黄金崎沖
出港時刻 09:00 帰港時刻(寄港)10:10
乗員 4名


0600起床。

朝食の後、艤装開始。

女房は航海中傾いても大丈夫なように、キャビン内のラッシング。

今日は奥津夫妻が泊まりに来るので、彼らがバウバースで寝れるようにする。

バウバースに置いていた荷物を全部クォーターバースに移動させる。


0815時奥津夫妻到着。

岸壁に迎えに行く。

0900時出港。

今日は台風の影響で東が強めに吹く。天気予報では「やや強い風」と言っている。天気予報で「やや強い風」は「風速が10m/s以上15m/s未満の風」のことだ。これはプレジャーボートにとっては間違いなく強風である。

天気予報の「強い風」は「風速が15m/s以上20m/s未満の風」である。これだけ吹くと我々の世界では「どん吹き」と呼ぶ。

さらに「非常に強い風」は「風速が20m/s以上30m/s未満の風」である。出港先でそのような予報が出たら、どこかに避難を考えなくてはならない。避難港のない外洋に出るならば、このような風に対応できるだけの艤装を施し、必要な備品を積んでおかなければならない。具体的にはストームジブとトライスル、そして水密。最悪を想定してライフラフト。

30m/sを超えると予報用語では「猛烈な風」という。

ちなみにここで言う「風速」の定義は、「10分間平均風速」である。ということは瞬間風速ではこの倍くらい吹くこともあるだろう。「やや強い風」といっても全くあなどれないのだ。覚悟しなくてはならない。

海上風警報の豆知識:

  • 海上風警報:風力7(Near gale)(13.9m/s 以上 17.2未満)に相当
  • 海上強風警報:風力8と9(Gale, Strong gale)(17.2m/s以上24.5未満)に相当
  • 海上暴風警報:風力10と11(Storm, Violent storm)(24.5m/s以上32.8未満)に相当
  • 台風:風力12(Hurricane)(32.8m/s以上)

風速と風圧の豆知識:(風圧=風速の自乗÷16(これ以外に、風速の自乗×0.05で求める方法もある)

  • 風速10m/s:市街地を時速36Km/hで走るクルマで感じる風速(風圧は約6.25kg/平米)
  • 風速15m/s:一般道を時速54Km/hで走るクルマで感じる風速(風圧は約14kg/平米)。風に向かって歩けない。
  • 風速20m/s:空いている道を時速72Km/hで走るクルマで感じる風速(風圧は約25kg/平米)。立ってられない。
  • 風速25m/s:高速道路を時速90Km/hで走るクルマで感じる風速(風圧は約40kg/平米)。樹木も倒れる。
  • 風速30m/s:高速道路を時速108Km/hで走るクルマで感じる風速(風圧は約56.25kg/平米)。家屋の屋根が飛ぶ。

天気予報が「やや強い風」と言ったらそれなりの心構えと準備が必要だ。


駿河湾を南に行くとうねりが入ってくると思うので、北に行く。東風なので、波はそれほどではない。宇久須に近づくにつれ、風が上がってきた。宇久須の吹き出しだ。宇久須沖の海面は真っ黒でその中を白波が飛び跳ねている。

ワンポン入れる。

さらに風が吹き上がってきたのでツーポン入れる。

ツーポン入れるときにスライダーが外れた。これは、慣れない人が舵を持っていたため、風に対してバウを一定の方向に向けられずにセールが暴れ、フルバテンの箇所のスライダーに強い力がかかったせいだと思われる。縮帆手順のもたつきもあった。

このことは、運行責任者である私の状況判断が間違っていたせいである。乗員のスキルに対して、リーフのタイミングが遅かったのが最大の原因である。また、縮帆要員(私)と舵手との打ち合わせ不足もあった。

舵手と縮帆要員以外の人員もコクピット内にいたため、縮帆のための動きが妨げられたのも原因のうちのひとつだ。

縮帆作業に関係のない人はキャビンに避難するように早めに指示を出すべきだった。

この状況では外れたスライダーを戻すことはできないので、帰港することにする。帰港というよりさらなるトラブルを回避するための避難だな。

2ポンの機帆走で帰る。

1010時バースに戻る。

白石康次郎は地球一周レース中に荒天の写真も撮っているが、私はそれほどの荒天でなくてもそんな余裕がなかった。白石康次郎はすごいなあ。


奥津さんたちにテンダーで水を汲みに行ってもらっている間に、スライダーを直して、セールをたたんでブームカバーをかける。ジブファーラをしっかり巻いて、雑索を3本使ってでほどけないようにする。さらにスピンハリも巻き付ける。

その後、日除けのオーニングを展開して、コクピットテーブルを出して、ちょっと早いけどランチ。

日除けオーニングの後端にノレンを追加して、泊地での太陽をより防ぐようにしようとノレンを注文してある。オーニング本体側にはノレンを取り付ける金具が付いていたので、ノレンをさがしたがみつからなかった。石井さんに電話したら、ノレンは現在製作中とのことだった。

ワインクーラーにウチから持って来た氷を入れて、発泡ワインを冷やす。

カニカマ、スモークサーモン、白キムチ胡瓜などつまみながら飲む。アボカドとクリームチーズもあるので、それをクラッカーに塗り付けて食べる。

発泡ワインが空いたので、甲州の白ワインに切り替える。氷はまだある。

ワインが空いたので、奥津さんが持って来たオーストラリアのXXXX(フォーエックス)を飲む。この味、久しぶりだ。美味い。

このビールは私が初めて海外遠征したときに、レース後にいつも飲んでいたビールだ。とても思い出深い。

XXXXも空いたので、南アフリカの赤ワインを飲む。つまみはチャーシュー。

南アの赤ワインが空いたので、ボルドーの赤ワインを飲む。大勢いるといろんなお酒が飲めて楽しい。

ここまででだいたい15時半くらいか。太陽の下の日陰で、水面を渡る風の中で飲み、食い、喋り、笑う。愉快愉快。


楽しいのはいいのだが酒量もだいぶ行ってしまった。メートルが上がるというやつだ。

バースで横になることにする。

その前に、とりあえずオーニングを片付け、水を張ったバケツに使った食器を浸けて、みなでバースで横になる。夕方起きて、定食屋に行こうと話し合ったのは覚えてる。

が、しかしのどが乾いて目が覚めたのはもう夜だった。

水を飲み、みんな寝てるし夜だし、ま、いいかということで再び私も寝る。

後で聞くと、みんな夜中に起きたようだけど、再び寝てしまったようだ。







日付 2006年10月15日(日)

天気 晴れ
風向 北北東〜北 風力 0〜5 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 4名


なんだかんだで明るくなる0600頃までみんな寝ていた。

朝食は、ロールケーキと紅茶。

我々は、片付けがあるので、奥津さんたちを0830頃送って行く。

岸壁のちょうどハシゴのところに釣り人。干潮でハシゴを使わないと上陸できないので、ハシゴのところを空けてもらう。なにもわざわざハシゴのところに陣取ることもなかろうにと思う。やれやれ。

我々は、片づけと船固めをして1030頃離艇。

函南の大関ラーメンに寄ろうと思ったのだが、やってなかった。残念。


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