97.06.21 友達が小田原に遊びに来た。おおいに酒を呑んで、肴を食って一泊した。翌日、付近の観光ということで芦ノ湖に行った。彼は釣りが好きなので、貸し竿で釣りをすることにした。ついでに船外機付きのボートも借りた。 釣果は、彼が釣ったニジマス一匹だったが、思いのほか楽しかった。船外機付きのフネで湖面を走るのは楽しかった。木々が覆いかぶさってくるような小さな入り江の奥まで入り込んだり、小さいながらも砂浜の入江があったりしてとても楽しい。 こんなふうに釣り船を借りて遊ぶ、というのもいいなあ。と思った。フネで遊ぶという点から考えれば、これはとても安上がりである。入漁料とフネ代で一日一万円程度だ。
緑の入江にアンカリング。釣糸を垂らして湖面を吹く風に当たりながらうたた寝。これはいい。じつにいい。水上のうたた寝は極楽である。日ざしを浴びてフネに揺られていると、だんだんと眠たくなってくる。でも我慢する。眠くて眠くてしかたなくなる[1]。で、ちょいと横になると、周りの喧噪と静けさがない交ぜになって夢かうつつか、という状態になる。これが気持ちいいのだ。真夏ならば、日影でうたた寝が最高である。なにかのご褒美みたいな素敵な時間を過ごせる[2]。
[1]:まるで落語の「あくび指南」のように。 芦ノ湖は山に囲まれているので、局所的な風が吹く。10メートル先には違う風が吹いている。こういうところでヨットを走らせるのはたいへんだろう。そのせいだとは思うが、芦ノ湖にはセールボートは浮かんでいない。 ヨットもいいけど、パワーボートにしちゃおうかなあ。風がなくても走れるし、どんな風向きに対しても走れるし、スピードは出るし。
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