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田子の峰仙でランチ
日付 1999年11月06日(土)

天気 晴時々曇 風向 北東 風力 0〜1 波高 0.5〜
行き先 田子港
出港時刻 1000 帰港時刻 1415
乗員 3名


今日は茅ヶ崎の中村さんが来艇の予定。

0845安良里着。

すでに中村さんは安良里に到着していた。お待たせしてしてすみません。

安良里の酒屋でビール券でビールを買い、漁協の売店で氷を買い、3人でテンダーに乗り込み唐草へ。

ビールを一杯飲んでから出港。このあたりから中村さんのタダモノではない話が始まる。このあと一日中村ワールドを楽しませていただきました。

中村さんがテンダーを戻しに行っている間に艤装して、岸壁の中村さんを迎えに行く。

テンダー操作できる人がゲストのときのフォーメーション。テンダーを曳航する一手間が省ける。

1000頃出港。

中村さんは光新丸にも乗ったことがあるそうだ。


風がない。しかも東より。

帆走を楽しむことはできそうもないので、今日は、黄金崎あたりを観光クルーズしてから田子の峰仙で食事というプラン。

しかし中村さんは黄金崎付近はシーカヤックで行っているので、ヨットから見るよりももっと迫力ある黄金崎を知っている。

穏やかな海で私もシーカヤックに乗ったことがあるけど、西伊豆のこのあたりのシーカヤックはちょっと天気が崩れたら、たちまち命のやりとりになってしまうと思う。迫力ある。

黄金崎を回ってから田子港へ。

田子に着けようとしたら、広洋丸がいつもの一番岸壁じゃなくて旅のフネの岸壁にスタン付けしていた。


スタン付けしている藤井さんの第二広洋丸

その隣に着けようとしたが、釣り人がぎっしり。

空けてもらって止める。引き潮でけっこう岸壁が高い。

そのなかの釣り人の一人のオヤジ。港では釣り人優先。フネは邪魔。みたいなことを言う。我々がつけるところじゃなくて、遠くにいたのに、わざわざやってきてそんなことを言う。しかもこっちに聞こえるか聞こえないかくらいの小声で言う。もちろん聞こえるように言っているのだ。卑怯者だ。

言ったらすぐに自分の車(関東ナンバー)のあたりに行ってしまった。

大声で主張されるよりも何倍もハラがたった。

しかし、空けてくれた人たちは紳士(とはいえ、撒き餌を散らかしているのは感心できないが)で、お互いに挨拶をかわし、なごやかに世間話などしつつ係留作業をする。

係留完了してから、さっきのオヤジに文句を言いに行こうと思ったが、中村さんに止められた。さすが人徳者の中村さんだ。俺はまだまだ人間小さいなあ。

係留完了してひと休み。ビール。

1145頃、岸壁をあけてくれた釣り人に、1時間くらい食事に行ってくると挨拶してから、田子の鮨屋「峰仙」へ行く。

今日は営業してた。

まずはビール。ビールの肴ということで、カツオの血合いを干してどうにかした、という珍味が出された。美味い。こういう気の利いた前菜を食べると、このあとの料理の期待が高まるというものだ。(これで小田原の鰻屋の話を思い出した。後で書きます。あ、しめ鯖の話も思い出した)

ビールをのみながら、3人それぞれメニューを見る。峰仙のマスターによれば、今日のランチ鉄火丼はまぐろとかつおの2種類が乗っているそうだ。それでも私はランチの穴子丼、女房と中村さんは鉄火丼を注文することに。

ランチを注文したら、待ってる間にとりあえずどうぞ、ということで「新鮮魚貝の酢味噌あえ、サラダ風」という感じの小鉢が出てきた。これも美味い。

小鉢を楽しみつつ、ビールをのみつつ、楽しいおしゃべりをしつつ、丼ができるのを待つ。

丼が3つ同時に出てきた。(同時というのはうれしいよね)

美味い。

穴子は魚、という感じがする。甘いタレのやわらかい食べ物というのではない。魚であることを主張する穴子丼。

そして、ランチについてくる汁も美味い。仕入れの関係があるんだと思うが、この店の大当たりの絶品汁だと、本当に魚のうまみが濃厚でそれでいて、輪郭スッキリの頬が緩んで笑顔になってしまう汁が供されることもある。今日のは普通に美味い。

中村さんの楽しい話を聞きながら、楽しい時間がすぎていく。

そして、今日はデザートも出た。バニラのアイスクリームに抹茶のソースがかかっている。ソースといっても濃茶みたいな感じで、抹茶以外は入ってない。

抹茶アイスよりも、バニラに抹茶ソースのほうが美味いね。品がある。

いつもはデザート出ないけど、今日でたのは、中村さんの雰囲気のせいかも。

ここのマスターは、カナダとアメリカで海外修行もしてるそうだ。何度かこの店に来て、マスターとも話しをしたけど、知らなかった。中村さんといるといろんなこをを知ることができるようだ。

これだけ食べて約6千円。ひとりだいたい2千円。安い。安くて美味い。

こころから満足。

おいしいものを食べて、楽しい話で、素敵なランチだった。


このページを読んだ人がこの店に行って、ランチに小鉢もデザートもなかったからといって、マスターに文句言わないようにしてください。行けばわかりますが、すごく小さな店です。仕入の関係やマスターと客の雰囲気で出てくる料理が変わるのは当然だと思えるような店です。8人から10人も入れば満員の店です。

この文章を書いたおかげでマスターに迷惑がかからないことを願います。



缶ビールを片手の達人
フネに戻って、1230出港。

安良里へ。

今日は一日風がなかった。

安良里に戻って、中村さんに教わりながら、槍付けの練習。女房が舵。槍付けのときのアンカーの効きの感触を経験。

三回練習。

4回目に中村さんを降ろして、テンダーを係留場所に回してもらう。

1416係留。エンジンカット。

解装と掃除。

ひと休み。お茶を一服。

1500唐草を離艇。

最近お気に入りの「ふくしの湯」に行ったけど、閉まってた。

中村さんが露天風呂をご所望だったので、ホテルオカベへ。

ひさしぶりのオカベ。

ここはサウナと露天とバスタオルを貸してくれて、ハンドタオルをくれる。風呂はとても広い。で、1,000円。

風呂からあがって、ホテルの喫茶店のバルコニーで夕日をみながら、くつろぐ。このホテルの喫茶店に入るのは初めてだ。女房と中村さんは、ケーキとコーヒー。私はミルクティー。日の入りが綺麗。すごいなあ。絶景。ここでも中村さんの楽しいお話。

日の入りはだいたい午後5時。

1710頃中村さんを別れて帰宅。箱根新道経由。


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鰻屋の話を書いたら、更新履歴のページからリンクを張る予定です。【00.04.22記】
鰻丼と鰻屋の話へのリンクを張りました。【00.04.25記】
しめさばの話へのリンクを張りました。【00.05.05記】